2-15長引く咳(3週以上)
病態・根拠
このページの目次10項目
1病態:小児の咳は、持続期間と性状で原因を絞る
2鑑別:乾性か湿性か、その始まりはどうだったか
3検査:正常結果でも残る問いを整理する
4治療と、試す治療を終える条件
5フォローと家族への説明
6出典と適用範囲
- [1] RCH Cough。小児の4週超の咳、乾性・湿性、赤旗と初期検査・紹介。
- [2] TSANZ/Lung Foundation Australia CICADA Position Statement。小児と成人を分けた咳の診断・評価・管理の声明。
国内の遷延性・慢性の定義と海外の4週基準は同一ではない。本節は期間だけによる自動的な治療開始基準を設定しない。
7臨床医が迷う場面
8咳の期間だけで喘息治療を試してよい?
乾性・湿性、毎日あるか、夜間・運動・食事との関係と喘鳴を確認する。突然始まった咳は異物、食事中の咳は誤嚥も考える。喘息を支持しない孤立性の咳に漫然と薬を追加せず、持続する毎日の咳は胸部所見と必要な検査を再評価する。
9湿った咳が長引くが元気。抗菌薬を続ければよい?
持続する細菌性気管支炎などを考えるが、異物、誤嚥、気管支拡張症や基礎疾患の徴候も確認する。必要な治療を選んだ場合は終了時の反応を評価し、不応・反復例で漫然と延長しない。体重増加不良や喀血、反復肺炎があれば呼吸器専門へ紹介する。
10睡眠中に咳が消えるなら心因性で確定?
睡眠中の消失だけで診断しない。喘息、感染、異物などを経過・診察で評価し、機能性の咳と判断する場合も陽性所見と生活への影響を共有する。新しい発熱、呼吸苦、血痰や進行する湿性咳があれば、既診断にかかわらず再評価する。
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。