4-13 徐脈・伝導障害・遺伝性不整脈を疑うとき

緊急

4-13徐脈・伝導障害・遺伝性不整脈を疑うとき

病態・根拠
このページの目次13項目

1病態と認識

睡眠時の迷走神経緊張で脈が遅くなることがある一方、房室ブロック、QT延長、低酸素、電解質、薬剤等でも徐脈となる。遺伝性不整脈は失神・突然死の原因となりうる。[1][2]

  • 手で脈を確認し、刺激への反応、他のバイタル、薬剤、神経・心疾患歴、突然死の家族歴を確認する。[1][2]

2鑑別と見逃しを避ける所見

起点手がかり考える病態・行動
睡眠中の遅い脈刺激で増加、灌流と他バイタルが良好生理的変化の可能性。RCHの適用範囲を確認する。[1]
失神・けいれん運動・情動刺激で誘発、安静時ECGが正常でも懸念CPVT等の専門評価を行う。[2]

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3検査の使い方と限界

  • ECG・QT、電解質、薬剤等を病態に応じ確認する。CPVTは安静時ECGが正常の場合があり、専門的な追加評価が必要。[1][2]

4初期対応・経過と専門診療への境界

  • 不安定例は呼吸循環の安定化を優先し、原因検索・循環器連絡を並行する。[1]
  • QT延長が疑われる場合はQT延長薬・脱水・電解質異常等の是正を専門家と検討する。[2]
  • 学校・家族と専門医の活動指示、服薬、AEDを含む緊急対応計画を共有する。[2]

5帰宅・外来フォロー

  • 生理的睡眠徐脈は対象と赤旗を確認して評価する。心拍数単独で検査・治療を決めない。[1]

6入院・継続観察

  • 循環不良や失神等を伴う場合は緊急評価・監視入院を含め専門家と判断する。[1][2]

7専門相談・搬送

  • 運動時症状、家族歴、ECG異常や持続する病的徐脈は小児循環器へ紹介する。[1][2]

8避けること・適用上の注意

  • 正常な安静時ECGだけで運動誘発性不整脈を除外しない。[2]
  • 入院児の睡眠徐脈GLを、新生児・救急・集中治療の重症徐脈へ適用しない。[1]
  • 国内のQT補正式、年齢別閾値、遺伝子検査適応、運動制限をこの項目では固定しない。

専門治療の固定オーダーや院内の採用薬・連絡先は、この原稿の作成だけで確定しない。病態の悪化は検査や通常の紹介予約を待たず再評価する。

9出典と適用範囲

根拠調査日: 2026-10-23。医師による逐条確認と院内適合性の確認は未完了。

10臨床医が迷う場面

11睡眠中の心拍低下だけで検査や治療が必要?

入院中の非新生児で、循環が安定し軽い刺激に反応して心拍が上がる睡眠時徐脈は生理的なことがある。覚醒時にも続く、反応しない、呼吸異常・低灌流を伴う場合はこの扱いにしない。数値だけでなく経時変化と薬剤・体温を確認する。

根拠:RCH Bradycardia during sleep / RCH Basic paediatric ECG interpretation

12徐脈を見つけたら、まず何を中止・補正する?

気道・換気と酸素化を先に評価し、低体温、電解質異常、鎮静薬など可逆的要因を探す。処方薬は適応と時刻を確認して医師が調整する。低灌流や意識低下があれば通常の睡眠時徐脈として待たず、院内蘇生手順と専門科対応へ移る。

根拠:RCH Bradycardia during sleep / RCH Basic paediatric ECG interpretation

13心電図が正常なら失神した児を帰してよい?

運動中・驚愕時の失神、突然死や遺伝性不整脈の家族歴がある児では、単回の正常心電図だけで除外しない。症状時の記録と薬剤・電解質を確認し小児循環器へ相談する。評価が済むまで症状を誘発する強い運動の扱いを個別に決める。

根拠:RCH Bradycardia during sleep / RCH Basic paediatric ECG interpretation

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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