3-8腸閉塞・イレウス
病態・根拠
このページの目次9項目
1病態:通過障害と、血流障害を分けて考える
2鑑別:黄色い嘔吐と胆汁性嘔吐を混同しない
3検査:正常画像という言葉に頼らない
4治療と紹介:改善を待つ前に外科へ連絡する
5出典と適用範囲
- [1] CHOP Intestinal Malrotation and Volvulus。小児の腸回転異常、捻転による虚血、評価と緊急手術。
- [2] RCH Vomiting。濃緑色胆汁性嘔吐と緊急外科評価、制吐の限界。
すべての腸閉塞原因や画像診断プロトコルを網羅しない。検査法と抗菌薬は小児外科が病態に応じて選ぶ。
6臨床医が迷う場面
7吐き気止めで吐かなくなった。腸閉塞は否定できる?
制吐薬への反応では閉塞を否定できない。胆汁性嘔吐、腹部膨満、排便・排ガス、手術歴、局在する痛みや血便を確認する。疑えば絶飲食、輸液・必要な減圧と外科相談を行う。症状を隠して飲水させ、診断を先送りにしない。
出典:RCH 小児嘔吐(海外)
8胆汁性嘔吐は、腹部がまだ軟らかくても緊急?
濃緑色の嘔吐は閉塞、とくに中腸軸捻転を考える。初期に腹部所見が乏しくても否定できず、外科へ速やかに連絡する。ショック・血便・強い持続痛は虚血を疑い、画像がそろうのを待たない。胆汁の色が不明なら現物や写真などで確認する。
出典:RCH 小児嘔吐(海外)
9手術歴があり軽い嘔吐を繰り返す。下剤で様子を見る?
癒着による通過障害を検討し、排便があることだけで部分閉塞を否定しない。腹部膨満、疼痛、脱水と画像を評価し、外科へ相談する。閉塞が疑わしい段階で下剤や食事負荷を自己判断で追加せず、悪化や血行障害の徴候を反復して診る。
出典:RCH 小児嘔吐(海外)
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