2-10 細菌性気管炎

緊急

2-10細菌性気管炎

クループ様症状の悪化を疑う
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

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1ポイント

判断の流れ

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小児の吸気性喘鳴:気道緊急所見を先に見分け、典型的なクループか再評価する図
流涎・前傾姿勢・急速な悪化では刺激せず、気道確保できる施設へ相談する。非典型例や治療反応不良も再評価する。Royal Children’s Hospital:Croupを参照。
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2鑑別のながれ

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3検査

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4気道管理(当院でやること)

  1. クループとして治療開始した児の反応を確認する(改善するか、しないか)
  2. 本人が楽な姿勢のまま体位を保つ。呼吸数・SpO2・意識レベルを繰り返し確認する
  3. 刺激しない。啼泣を誘発する診察・処置は気道確保の準備が整うまで急がない
  4. 酸素を投与する(マスクを嫌がるなら無理に当てない)
  5. 重症感が強い・急速に悪化するなら検査結果を待たずに応援を呼ぶ
やってはいけない・落とし穴
  • 「反応しない=もう少し様子を見る」で片付けない
  • 無理に仰臥位にしない、舌圧子で無理に咽頭を覗かない
  • 血液検査・画像の結果を待って判断を遅らせない
  • 当院では挿管を試みない(喉頭蓋炎と同じ扱い・院内方針院内)。失敗時の次の手段がないため、応援要請と搬送を急ぐ
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5送る/持つの目安

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6診療中の疑問と回答

クループ治療後も悪化する。吸入を繰り返して待ってよい?
高熱、強い重症感、急速な呼吸悪化、分泌物増加があれば細菌性気管炎などを再評価する。アドレナリンで一時的に軽くなっても確定治療にはならない。気道対応が可能な専門チームへ早く連絡し、当院では挿管を試みず院内方針院内に従い搬送を調整する。
根拠:RCH 急性上気道閉塞
SpO2が正常なら採血とX線を先に済ませてよい?
上気道閉塞の低酸素は遅い所見であり、陥没、空気流入、意識、疲労を優先して評価する。中等症以上なら苦痛を与える検査で完全閉塞を誘発し得る。楽な姿勢を保ち、採血・画像より気道チームへの連絡と安全な搬送を先行する。
根拠:RCH 急性上気道閉塞
喘鳴が小さくなったのは改善と考えてよい?
呼吸音だけでなく胸の動き、空気流入、意識を同時に確認する。喘鳴が弱くても空気が入らず疲弊していれば閉塞の悪化を疑う。啼泣させる咽頭診察や仰臥位を強制せず、応援と搬送を急ぎ、本人が選ぶ姿勢を保つ。
根拠:RCH 急性上気道閉塞
クループと細菌性気管炎はどう見分ける?
標準治療(アドレナリン吸入・ステロイド)に反応しない、または急速に悪化することが最大の手がかり。多量の膿性分泌物や急性発症の吸気性喘鳴+高熱も手がかりになる。
診断のために頸部X線を先に撮る?
気道の安全を先に評価する。頸部X線は安定例の補助検査で、単独で確定・除外しない。直接評価・培養は気道管理可能な専門チームが行う。
重症化したらどう扱う?
喉頭蓋炎の治療と同様に扱う。挿管を要することが多いが、当院では挿管を試みない(院内方針院内)。応援要請と搬送を優先する。
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8家族への説明

犬が吠えるような咳と診断されて治療を始めても、熱が下がらない、息苦しさがどんどん強くなる、せきをきっかけに顔色が悪くなる、というときは、気管の中で細菌の感染が起きている可能性があります。こうなると坂を下るように急に悪くなることがあるため、様子を見ずにすぐに連絡してください。

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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