6-10尋常性痤瘡
にきび・ざそう・アクネ
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30
日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。
このページの目次8項目
1ポイント
- 面皰と炎症性丘疹/膿疱、結節、瘢痕、部位と心理社会的負担を確認する。重症度と本人の困りごとの両方で治療を考える。[1][2]
- 結節・瘢痕が進行する、心理的負担が強い:早めに皮膚科へ治療強化を相談。[1][2]
- 国内適応を確認して過酸化ベンゾイル/アダパレン等を重症度に応じ選択する。妊婦又は妊娠している可能性のある患者にはアダパレンを使用しない。採用製剤の現行添付文書を確認する。炎症改善後は非抗菌薬の維持療法を検討する。[1][2][3]
2鑑別のながれ
- 顔の丘疹→面皰の有無、持続する紅斑→痤瘡と酒皶/毛包炎を分ける。[1]
- 治療で赤くなる→塗布部位と時間経過→刺激性反応/接触皮膚炎を評価。[1]
3検査
- 通常は皮疹で診断する。毛包炎や酒皶など類似疾患との区別と、治療歴、妊娠可能性、服薬歴を確認する。[1][2]
4対応の注意
避けること・注意:つぶすことや強い摩擦、抗菌薬だけの長期維持を勧めない。一律の特定食物制限をしない。[1][2]。
↑ このページの入口へ5初期対応と継続管理
初期対応
- 国内適応を確認して過酸化ベンゾイル/アダパレン等を重症度に応じ選択する。妊婦又は妊娠している可能性のある患者にはアダパレンを使用しない。採用製剤の現行添付文書を確認する。炎症改善後は非抗菌薬の維持療法を検討する。[1][2][3]
- 抗菌薬は必要な炎症期に適正使用し、漫然投与を避ける。全身抗菌薬使用時も外用治療と組み合わせる方針を相談する。[1][2]
フォローと再評価
- 炎症と面皰、瘢痕、刺激症状と継続可能性を確認し、抗菌薬の終了と維持療法を見直す。[1][2]
根拠と適用範囲
- 日本皮膚科学会 尋常性痤瘡・酒皶治療GL2023:国内の病態、急性期/維持療法、抗菌薬適正使用、スキンケア。
- AAD Acne clinical guideline:2024米国GL公式要約。抗菌薬とBPO、外用併用、重症・瘢痕等の専門治療。米国承認薬を国内に転用しない。
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A アダパレンの注意:妊婦又は妊娠可能性のある女性への使用回避。個別処方では採用製剤の現行添付文書を確認する。
6帰宅・入院の目安
- 帰宅外用の使い方と副反応、再診時期を共有できる。[1]
- 入院一般に入院対象ではない。重い全身症状や急激な悪化は別病態として評価。[1][2]
- 搬送・紹介瘢痕形成、重症結節、治療不応、強い心理的負担は皮膚科。[1][2]
7診療中の疑問と回答
- 赤いニキビが減ったら、抗菌薬をそのまま維持する?
- 炎症が改善したら、抗菌薬を漫然と維持せず、面皰・微小面皰を抑える非抗菌薬の外用を検討する。再発時は塗布部位・実使用・刺激症状を確認して調整する。結節や瘢痕が増える場合は抗菌薬の延長だけで対応せず皮膚科へつなぐ。
根拠:日本皮膚科学会 痤瘡・酒皶GL2023 - 外用後の赤み・ヒリヒリは効いている証拠として続ける?
- 刺激症状と接触皮膚炎を評価し、強い紅斑、腫れ、水疱では一旦中止して診察する。軽い乾燥でも塗布量・頻度・併用化粧品を確認し保湿を調整する。刺激を我慢させて増量しない。アダパレンでは妊娠の可能性も処方前に確認する。
根拠:日本皮膚科学会 痤瘡・酒皶GL2023 - 見た目は軽症だが学校を休みたいほど悩んでいる。経過観察でよい?
- 皮疹数だけで軽症と決めない。瘢痕形成、顔・背中の範囲、いじめや本人の生活への影響を聞き、治療目標を共有する。治療を十分実施しても改善しない、瘢痕が進行する、心理的負担が強い場合は早めに皮膚科へ紹介する。
根拠:日本皮膚科学会 痤瘡・酒皶GL2023
8家族への説明
洗顔はやさしく行い、治療は面皰と炎症の両方を対象とする。すぐに結果が出ない場合も、刺激の程度を確認しながら続け方を調整する。[1]
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。