13-5 予防接種の間隔と同時接種

緊急

13-5予防接種の間隔と同時接種

2020年改正後に残る唯一のルールと、同時接種の考え方
β版 · 紙面の最終確認 2026-09-28

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次6項目

ページ内目次

1ポイント

2検査

3対応の注意

避けること・注意:念のため不活化ワクチン同士に独自の間隔を設ける。同一ワクチンシリーズ内の接種間隔にこの「異なるワクチン間隔」ルールを流用する。規定年齢を過ぎたキャッチアップ児に初回からやり直すと説明する。

4同時接種の手技(部位・針・間隔)

  1. 部位候補:上腕後外側部下1/3・三角筋中央部・大腿前外側部(各ワクチンの規定経路〈皮下注/筋注〉は添付文書に従う)
  2. 乳児は筋肉量の多い大腿四頭筋(外側広筋:大転子と膝蓋骨外側縁を結んだ線の中央1/3)が第一選択
  3. 針は皮下注射24〜27G、筋肉注射23〜25Gを使う
  4. 筋肉注射は皮膚面に対し45〜90度の角度で、針の2/3程度まで刺入する
  5. 複数のワクチンを1つのシリンジに混ぜない
  6. 同側の近い部位に複数接種するときは、局所反応が重ならないよう少なくとも2.5cm以上あける
やってはいけない・落とし穴
  • 複数ワクチンを1本のシリンジへ混合する
  • 同側の接種間隔を2.5cm未満に詰める
  • 小児は筋肉が未発達なため、同一部位への頻回の筋肉注射は筋拘縮の原因になりうる(部位をローテーションする)

5Q&A

不活化ワクチン同士は念のため間隔をあけたほうがよい?
あける必要はない。2020年10月改正後、不活化ワクチン同士・不活化と生・経口生と何でも、は制限なし。唯一残るのは注射生ワクチン同士の27日以上だけ。
同時接種は本数の上限がある?
原則制限はない(医師が特に必要と認めた場合に行う建付けだが、本数の制限はない)。複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時接種しても有効性への干渉はなく、有害事象・副反応の頻度も上がらない。
ロタウイルス(経口生)の後は他のワクチンとの間隔を空ける必要がある?
ない。経口生ワクチンは他ワクチンとの間隔制限から明確に除外されている。ただし同一ワクチン内の複数回接種の間隔(4週)と絶対年齢上限は別に守る。
同じワクチンを複数回打つとき(5種混合の②→③など)の間隔も自由になった?
なっていない。撤廃されたのは違う種類のワクチン同士の間隔だけ。同一ワクチンの複数回接種間隔は各ワクチンの規定どおり(5種混合は3週・3週・6ヶ月など)。

6家族への説明

種類の違うワクチンなら、注射の生ワクチン同士(BCG・麻疹風疹混合など)を続けて打つとき以外は、間隔を気にせず順番に受けられます。複数のワクチンを同じ日にまとめて打っても、効果が弱まったり副反応が増えたりすることはありません。本数の上限もありません。予定が遅れても、最初からやり直しにはなりません。決められた最短の間隔で追いつけるようにスケジュールを組み直します。ロタウイルスの飲むワクチンは、注射のワクチンと同じ日でも別の日でも間隔を気にする必要はありません。ただし飲める期間(月齢)には期限があります。

詳しい根拠・出典は 詳細リファレンス へ

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