12-17 便(うんち)の検査

緊急

12-17便(うんち)の検査

ウイルス抗原・便培養・CDトキシン・便潜血の使い分け
β版 · 紙面の最終確認 2026-09-27

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次7項目

ページ内目次

1ポイント

2鑑別のながれ

3検査

4対応の注意

避けること・注意:止痢薬(ロペラミド等)を乳幼児に使う(低出生体重児・新生児・生後6か月未満は禁忌、生後6か月〜2歳未満は原則禁忌)。EHEC(O157等)疑い例へ抗菌薬を安易に投与する(HUS発症リスクとの関連は国内外で結論が統一されておらず、確立した推奨ではない。投与するなら発症後できるだけ早期〈3日以内〉に開始し、迷えば上級医に相談する)。CDトキシン検査を治療効果判定・隔離解除判定に使うこと。入院後48時間以上経過して発症した下痢に対する通常の便培養ルーチン提出(院内食由来の食中毒を疑う目的)。

5帰宅・入院の目安

6Q&A

熱があって下痢の子には全員ウイルス抗原検査をする?
しない。陽性でも脱水評価と経口補水療法という対応自体は変わらないことが多い。検査を出す価値があるのは集団発生の把握や院内感染対策、入院要否の補助材料になる場面に限られる。
下痢止めは血便がなければ乳幼児にも使ってよい?
使わない。国内添付文書上、低出生体重児・新生児・生後6か月未満は禁忌、生後6か月〜2歳未満は原則禁忌。血便の有無にかかわらず慎重投与。
便培養は抗菌薬を出したあとでも意味がある?
検出率が下がる。便培養は抗菌薬投与前に採取する。
EHEC(O157等)疑いに抗菌薬を出してよい?
安易には出さない。HUS発症リスクとの関連は国内外で結論が統一されておらず、確立した推奨ではない。投与するなら発症後できるだけ早期(3日以内)に開始し、迷えば上級医に相談する。

7家族への説明

便からウイルスを調べる検査をしても、多くの場合は治療(水分補給と経過観察)が変わりません。だから全員には行いません。血が混じった便が出たときは、様子を見ずに早めに受診してください。赤ちゃんが火がついたように泣いて嘔吐を繰り返す場合は腸重積という病気の可能性があるので、すぐに来てください。便の培養検査は結果が出るまで数日かかります。結果を待つ間に症状が強くなった場合はすぐにご連絡ください。下痢止めのお薬は、細菌性の腸炎や血便があるときはかえって良くないことがあります。自己判断で使わないでください。

詳しい根拠・出典は 詳細リファレンス へ

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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