8-5成長期のスポーツ障害・使いすぎ
スポーツしょうがい・野球肘・オスグッド・疲労骨折
β版 · 紙面の最終確認 2026-10-30
日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。
このページの目次8項目
1ポイント
- 練習量の変化、休息、競技の偏り、痛む動作と部位、関節可動域、荷重の可否を確認。複数チームの合計負荷も把握する。[1][2]
- 痛みで動かせない/荷重不能、急な悪化や変形:骨折等を除外する急性期評価。[2]
- 痛みを起こす負荷を減らし、必要な休止と段階的なリハビリを行う。復帰は痛みだけでなく機能と診断を踏まえて主治医と決める。[1][2]
2鑑別のながれ
- 運動後の痛み→成長期・限局圧痛・負荷の増加→腱付着部障害や疲労性骨障害を検討。[2]
- 肘痛と動かしづらさ→投球反復・機械的症状→単純な筋痛と骨軟骨障害を鑑別。[1]
3検査
- 局所圧痛、可動域と機能を確認し、成長期の骨/軟骨障害を疑えばX線等を選択。所見によりMRIを専門医へ相談。[1][2]
4対応の注意
避けること・注意:痛みを我慢して同じ運動を続けさせない。鎮痛で痛みを隠して競技復帰させない。[1][2]。
↑ このページの入口へ5初期対応と継続管理
初期対応
- 痛みを起こす負荷を減らし、必要な休止と段階的なリハビリを行う。復帰は痛みだけでなく機能と診断を踏まえて主治医と決める。[1][2]
フォローと再評価
- 負荷調整後の症状と可動域・筋力等を確認し、段階的復帰の途中で痛みが戻れば再評価。[1][2]
根拠と適用範囲
- 日本整形外科学会 野球肘:国内の野球肘の病態、画像、投球中止と復帰相談。
- AAOS Overuse Injuries in Children:成長期の反復負荷、骨/成長軟骨障害、休止と復帰。競技別の国内制限値ではない。
6帰宅・入院の目安
- 帰宅重い病変が疑われず、競技負荷を調整し再診できる。[2]
- 入院通常は外来。骨折や急性神経血管障害を疑う場合は救急評価。[2]
- 搬送・紹介持続痛、機能制限、骨軟骨病変の疑いは小児整形/スポーツ整形。[1][2]
7診療中の疑問と回答
- 運動後だけ痛むなら、鎮痛薬で練習を続けてよい?
- 最近の練習量、種目、成長期の変化と圧痛部位を確認し、痛みを起こす動作を休止・軽減する。鎮痛で痛みを隠して同じ負荷を続けると成長軟骨などの障害を悪化させ得る。局所の骨性圧痛や持続痛では疲労骨折等を評価し、必要に応じ整形外科へ紹介する。
根拠:AAOS 小児の使い過ぎによる障害 - 休ませたら痛みが消えた。すぐ試合に戻してよい?
- 安静時に痛くないだけでなく、日常動作と競技に必要な動作が痛みなくでき、可動域と筋力が戻っているかを確認する。練習量は段階的に増やし、再び痛む場合は一段階戻して負荷を再検討する。復帰を日付だけで約束せず、障害部位と回復の程度で決める。
根拠:AAOS 小児の使い過ぎによる障害 - 同じ痛みを繰り返す場合、どこを見直す?
- 練習時間だけでなく、同一動作の反復、休養日、フォーム、用具、複数チームでの活動を合わせて確認する。本人と家族・指導者で負荷調整を共有し、休養しても痛みが続く、腫脹や動作制限がある場合は「成長痛」とまとめず再評価する。
根拠:AAOS 小児の使い過ぎによる障害
8家族への説明
休むことも治療の一部。本人、保護者、指導者で練習量と復帰条件を共有する。[1][2]
一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。