12-3 のどや鼻の迅速抗原検査

緊急

12-3のどや鼻の迅速抗原検査

溶連菌・インフルエンザ・RSV・アデノ・hMPV・COVID-19の使い分け
β版 · 紙面の最終確認 2026-09-28

日付は紙面の確認日です。院内承認を示すものではありません。処方・運用は、本文の適用条件と出典、院内の採用薬・手順を確認してください。

このページの目次7項目

ページ内目次

1ポイント

2鑑別のながれ

3計算・スコア

スコア

Centor/McIsaacスコア(3歳以上の溶連菌迅速検査の適応判定)

年齢
発熱38℃以上
咳嗽
前頸部リンパ節の圧痛・腫脹
扁桃の腫大・白苔(滲出物)

合計 — / 5点

全項目を選択すると判定が出ます。

3歳未満はスコアリング対象外(原則検査しない)

4検査

5検体採取(鼻咽頭ぬぐい液)

  1. 頭部をしっかり固定する(体動による医原性の損傷を防ぐ)
  2. 綿棒は上方に向けず、必ず鼻腔底に沿わせて挿入する
  3. 後咽頭に達する最低限の長さで綿棒を把持し、それ以上は挿入しない
  4. 挿入時に抵抗があれば無理に進めず、反対側の鼻腔で行う
やってはいけない・落とし穴
  • 綿棒を上方に向けて挿入する、抵抗を感じても押し込む、必要以上に深く挿入する(綿棒破損による医原性異物の実例がある)

6Q&A

3歳未満の子に「念のため」溶連菌検査をしてよい?
原則しない。GAS咽頭炎自体が3歳未満では稀で、検査対象を絞るのが推奨される。同胞の溶連菌陽性や猩紅熱様皮疹があるときは例外として考慮してよい。
インフルエンザ検査が発症数時間で陰性だったら「インフルではない」と伝えてよい?
伝えない。発症12時間未満の偽陰性率は高く、症状が典型的なら12〜24時間以降の再検査や臨床診断の余地を説明する。
溶連菌迅速陽性なら必ず抗菌薬が要る?
そうとは限らない。学童期の無症候性GAS保菌率はメタ解析で約12%とされ、症状が乏しい陽性例では保菌の可能性を検討する。
生後3か月未満の発熱にも迅速検査を先にしてよい?
しない。生後3か月未満は最優先で重篤細菌感染症のワークアップを行い、迅速抗原検査はそのあとで検討する。

7家族への説明

この検査は、のど(や鼻・目)の粘膜から取った検体で、その場でウイルスや細菌のかけらがあるかを調べる簡易検査です。陰性でも、まだ検査で捕まえられるほどウイルス・細菌が増えていないだけの可能性があります。症状が続く・悪化する場合は再受診してください。溶連菌が陽性でも、症状がごく軽い場合は菌を持っているだけ(保菌)の可能性もあり、必ずしも抗菌薬が必要とは限りません。診察の様子から診断や対応の方針が変わらないと判断した場合は、検査を省略することもあります。溶連菌の治療が終わって数週間後に、尿の色が濃い・赤い、まぶたや顔がむくむ、関節が痛む、といった症状が出たら受診してください。

詳しい根拠・出典は 詳細リファレンス へ

一般教育・院内オペ補助。個別診断・治療の代わりにはなりません。β版・逐条レビュー継続中。

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