PECARN 頭部CT判定(軽症頭部外傷)
対象: 鈍的頭部外傷・GCS14〜15点。ごく軽症の受傷機転(転倒のみ等)とGCS13点以下は対象外(重症プロトコルへ)。
高リスク項目
中間リスク項目
高リスク項目
中間リスク項目
低リスク: CT推奨しない(帰宅可・観察指導へ)
PECARNは虐待の検出には鋭敏でない。低リスク判定でも虐待を疑う所見が別途あれば精査に進む(本シート§1・虐待鑑別参照)。
いつ使う
鈍的頭部外傷でGCS14〜15点の小児(18歳未満)のCT適応判断。層別の前に、本シート§1のレッドフラグ(頭蓋底骨折徴候・受傷後けいれん・局所神経所見等)があれば即時対応を優先する。
落とし穴
- 「GCS14」は原文ではGCS<15の意(本ルール対象がGCS14〜15のため実質14点)
- 乳児はGCSの言語・運動評価基準が成人と異なる(乳児版E/V/M表で評価)
- 2歳未満の中間リスクでは生後3か月未満をCT寄りに判断する考慮因子に含める
次の一手
高リスク→CT。中間リスク→経過観察(おおむね6時間目安)またはCT(担当医裁量・所見が複数か・症状悪化・保護者の要望を考慮)。帰宅時は観察期間の目安: 1歳以上24時間・1歳未満48時間(本シート帰宅指導参照)。
出典
日本小児神経学会「小児頭部外傷時のCT撮像基準の提言・指針」2019 / PECARN原著(Kuppermann 2009)。性能: 原著で2歳未満NPV100%・2歳以上NPV99.95%、本邦6施設6,585例の前方視的検証でNPV99.96%(95%CI 99.86-100)。詳細は本シート詳細リファレンス§2の出典参照。
参考計算・参考判定です。適用は添付文書・現行ガイドライン・院内採用・患者個別要因を確認のうえ医師が判断してください。