AIIKU PEDIATRICS

生後3か月未満の赤ちゃんの発熱について

「元気そうだから大丈夫」が、まだ使えない時期です

愛育病院 小児科

AMPL

これは何?

いつもの「元気そう」が、そのまま当てはまらない時期です

  • 対象は生後3か月未満(0〜89日くらい)。3か月を過ぎたお子さんの発熱は、別の資料「こどもの発熱について」を参照
  • この時期の赤ちゃんは、たとえ機嫌がよく見えても、体の中で重い感染症が進んでいることがある。「元気そうだから大丈夫」といういつもの判断のものさしが、そのままでは使えない時期だと、まず知っておいてほしい
  • 体温38.0℃以上そのものが「詳しく調べる理由」になる。逆に、体温がいつもよりはっきり低いこと(36.0℃未満)も、心配なサインになりうる
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どんな病気か

月齢が低いほど、より詳しく確認します

  • 生後7日くらいまで: 特に体調が変わりやすい時期。念のため、入院してじっくり経過をみる対応がとられることが多い
  • 生後8日〜1か月ごろ: 見た目が良くても、血液・尿、場合によっては髄液の検査まで行い、結果を待たずに念のための治療を始めることがほとんど
  • 生後1〜2か月ごろ: 検査は同様に行うが、結果に問題がなければ、決まった時間内に必ず再受診することを条件に、自宅で様子をみられる場合もある
  • 実際に重い細菌感染症が見つかるのは、発熱した赤ちゃん全体のおよそ1〜1.5割程度にとどまるが、見た目や機嫌のよさだけで残りと安全に見分ける方法は今のところ確立されていない。そのため、念のための検査を広めに行うのが世界的にも標準的な対応
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血液・尿、場合により髄液の検査をします

結果を待たずに、治療を始めることがあります

  • 診察の結果、血液検査・尿検査、場合によっては背中から少量の体液をとる検査(髄液検査)をおすすめすることがある
  • 結果が出るまでに時間がかかるため、結果を待たずに念のための抗菌薬による治療を始めることも珍しくない。これは、もし重い感染症だった場合に治療が遅れないようにするための一般的な対応
  • お薬は診察で決めます — お薬の種類・量は、お子さんの月齢・体重・状態に応じて医師がそのつど判断する。この資料には一般的な考え方のみを記載し、個別の投与量は記していない
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受診サイン

こんなときはすぐ受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • ぐったりしている、あやしても反応が乏しい、なかなか目を覚まさない
  • 唇や顔色が真っ青・灰色っぽい、手足が冷たい、皮膚がまだらになっている
  • けいれんのような動きがあった
  • 呼吸が速い、肩で息をしている、うなるような呼吸をしている
URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • 生後3か月未満で、体温が38.0℃以上ある(これだけで、様子を見ずに受診する理由になる)
  • 体温が36.0℃未満と、いつもよりはっきり低い
  • 押しても消えない赤紫色の斑点や、皮下出血のような跡がある
  • 頭のてっぺんのやわらかい部分(大泉門)がふくらんでいる、首がかたい
  • 皮膚や口のまわりに水ぶくれのようなものがある(特に生まれて間もない時期は必ず伝える)
  • 出産の前後に、お母さまがヘルペスに関連する症状や既往があった
  • 哺乳量が明らかに減った、おしっこの回数・量が減った
  • 一度下がった熱がまた上がってきた、発熱が続いている
  • 保護者の方から見て「いつもと様子が違う」と強く感じる
  • 上記に一つでも当てはまれば、様子を見続けずにご連絡・受診を。夜間・休日でも構わない
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おうちでのケア

受診までの間にできること

URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • この資料は「おうちで様子を見るため」のものではない。
  • 体温38.0℃以上、または体温がいつもよりはっきり低いことに気づいたら、様子を見続けずに連絡・受診する
  • 体温は測り方によって数値が変わる(脇の下は実際より低く出やすいとされる)。
  • 医療機関から測り方の案内がある場合はそれに従い、測った時刻・方法・数値をメモしておく
  • 母乳やミルクは、飲めるようであれば、いつも通り(少量ずつこまめにでも)与えて構わない
  • 厚着や厚い布団で無理に温めたり、汗をかかせたりする必要はない
  • お薬は診察で決めます。
  • 市販の解熱剤や、ご家庭にある坐薬・シロップを自己判断で使わない
  • 受診までの間に、発熱に気づいた時刻・体温の変化・哺乳の様子・おしっこの回数・他の症状(せき・下痢・発疹・水ぶくれなど)をメモしておくと診察がスムーズ
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FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. 熱はありますが、機嫌はいいです。それでも受診は必要ですか? → A. はい。この月齢は、機嫌がよく見えても検査が必要になることがほとんど。「元気そうだから様子を見る」という判断は、この月齢では基本的におすすめできない

Q. 受診したら必ず入院になりますか? → A. 月齢や検査の結果による。生後1か月くらいまでは、検査結果を待たずに入院して治療を始めることが多い。もう少し月齢が上がると、検査結果に問題がなければ、決まった時間内に必ず再受診することを条件に、自宅で様子をみられる場合もある

Q. 採血や、背中の検査(髄液検査)は必ず行うのですか? → A. 月齢と赤ちゃんの状態による。特に生後1か月未満は、見た目の良さにかかわらず、血液・尿に加えて髄液の検査まで行うのが標準的な対応

Q. 解熱剤を使ってもいいですか? → A. お薬は診察で決める。この月齢の赤ちゃんに解熱剤を使うかどうかも、医師の判断が必要。ご家庭にある坐薬やシロップを自己判断で使わない

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気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。