AIIKU PEDIATRICS

じんましんとアナフィラキシーについて

見分け方と、おうちでの過ごし方

愛育病院 小児科

AMPL

これは何?

多くは心配いりませんが、まれに全身の反応の一部のことも

  • じんましんは、皮膚に赤みを帯びた盛り上がり(膨疹)が急に出てかゆみをともない、多くは数時間から1日程度で場所を変えながら消えていく症状
  • かぜのウイルスや、はっきりしない刺激がきっかけで出ることが多く、それだけであれば命に関わるものではない
  • 一方で、じんましんに加えて呼吸や血のめぐり、意識の様子にまで変化が及ぶ場合がある。これを「アナフィラキシー」と呼び、全身のアレルギー反応が強く出ている状態で、すぐにお薬(アドレナリン)で対応する必要がある
  • 同じ「じんましん」でも、皮膚だけの症状か、呼吸・血のめぐりの症状をともなっているかで対応がまったく変わる。診察では、まずそこを一番に確認する
一般的な情報です02
AMPL

どんな状態か(見分け方)

じんましんと一緒に、この症状が出ていたら

  • じんましんには急性(6週間以内)・慢性(6週間超)・刺激で出るタイプ・食べ物やお薬などアレルギーによるものがあるが、多くのお子さんは6週間以内におさまる急性のじんましん
  • 次のような症状がじんましんと一緒に、またはじんましんがなくても急に出ている場合は、アナフィラキシーとして対応する: 息苦しさ・ゼーゼーする呼吸・声のかすれ/顔色が悪い・ぐったりする・力が入らない/繰り返す吐き気・嘔吐、我慢できないほどのお腹の痛み
  • まだ言葉で症状を伝えられない赤ちゃんは、少し違ったサインで気づかれることがある。母乳・ミルクの飲みが急に悪くなる、ずっと泣き止まない、いつもよりぐったりして元気がない、顔色が悪い、といった様子だけで強い反応が起きていることがある。食べたもの・触れたものに心当たりがある場合は、皮膚に何も出ていなくても早めに相談する
一般的な情報です03
AMPL

じんましんだけの場合のおうちでのケア

かゆみ止めのお薬と、日々の過ごし方で

  • かゆみをおさえる飲み薬(抗ヒスタミン薬)で様子をみる。お薬の種類・量は診察で決める
  • 数日から1週間ほど続けて、症状が治まったら中止する。自己判断で早くやめたり、逆にだらだら長く続けたりしない
  • 患部をかきむしらない、締め付けの少ない服装で過ごす、熱いお風呂や汗をかく運動は症状が強い間は控えめにする
  • 原因を突き止めるための血液検査は、多くの場合その場では行わない。治療への反応もよく、皮膚の症状しかない場合は、無理に検査をしない方がよいとされている
一般的な情報です04
AMPL

受診サイン

こんなときはすぐ受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • 呼吸が苦しそう、声がかすれる、犬が吠えるような咳が出る
  • ゼーゼーする呼吸、息がしにくい様子がある
  • 繰り返し吐く、我慢できないくらいの強いお腹の痛みがある
  • くちびるや爪が青白い
  • 脈が触れにくい、または脈が乱れている
  • 意識がもうろうとしている、いつもよりぐったりしている
  • 尿や便をもらしてしまう
  • (赤ちゃんの場合)おっぱいやミルクの飲みが急に悪くなる、ずっと泣き止まない、様子がいつもと違いぐったりしている
  • これらのサインが一つでもあれば、外来の再受診を待たずすぐに119番通報する。
  • エピペンを処方されている場合は、救急要請と同時に使用する
一般的な情報です05
AMPL

アナフィラキシーと判断したら

注射のあとも、病院で数時間、経過をみます

  • まずアドレナリンの注射で症状を落ち着かせる。お薬の量はお子さんの体格に合わせて診察で決める
  • 注射後は横になって足を高くして休む。急に立ち上がったり座ったりすると、かえって具合が悪くなることがあるため
  • 注射後に症状が良くなったように見えても、そのまま帰宅せず、数時間(4〜6時間が目安、状況によってはさらに長く)病院で経過をみる。これは、一度落ち着いたあとに数時間してからもう一度症状がぶり返すこと(二相性反応)があるため
  • 特定の食べ物を食べたあとに運動をすると症状が出やすいタイプのお子さんには、食後しばらく運動を控えることを案内する
  • 原因となったアレルゲンをはっきりさせるための検査は、発症から3〜4週間ほど間をあけて、アレルギーの専門外来で相談する
  • アドレナリンの自己注射薬(エピペン)を処方された場合の使い方・持ち運び方は、別紙「アナフィラキシーとアドレナリン注射(エピペン)について」で詳しく案内する
一般的な情報です06
AMPL

FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. じんましんが出たら、必ず血液検査で原因を調べるべきですか? → A. いいえ。かゆみと皮膚の症状だけで、お薬にもよく反応している場合は、無理に原因を調べる検査をしない方がよいとされている。原因をはっきりさせたい場合は、後日アレルギーの専門外来で相談できる

Q. 一度落ち着いたのに、また症状が出ることはありますか? → A. ある。アナフィラキシーのあとは、一部のお子さんで数時間してから症状がぶり返すことがある。そのため注射のあとも病院で数時間、様子をみる

Q. 赤ちゃんはじんましんの症状がわかりにくいと聞きました。 → A. 赤ちゃんは「息苦しい」「お腹が痛い」と言葉で伝えられない。おっぱいやミルクの飲みが急に悪くなる、ずっと泣き止まない、いつもより元気がなくぐったりしている、といった様子で気づかれることがある。心当たりのある食べ物・薬に触れたあとであれば、皮膚に症状がなくても早めに相談する

Q. 学校や保育園にはどう伝えればいいですか? → A. エピペンを処方されている場合は「生活管理指導表」という書類を通じて、保管場所・使い方・緊急時の対応を先生たちと共有する。必要な書類は病院で案内する

一般的な情報です07

気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。