AIIKU PEDIATRICS

溶連菌によるのどの感染症について

おうちでの見守りかたと、すぐ受診すべきサイン

愛育病院 小児科

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これは何?

のどによく感染する「溶連菌」という細菌

  • A群溶血性レンサ球菌(通称: 溶連菌)がのどに感染して起こる炎症
  • 5〜12歳のお子さんに多く、3歳未満ではあまり見られない
  • 主な症状: 急な発熱・のどの痛み・のみこむときの痛み・頭痛・お腹の痛みや吐き気
  • せき・鼻水・目の充血が目立つときは、溶連菌ではなくかぜ(ウイルス性)であることが多い
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見た目の特徴

発疹とイチゴ舌が出ることも

  • 発熱から1日前後で、紙やすりのようなザラザラした赤い発疹(猩紅熱)が出ることがある
  • 発症2〜4日後に、舌がイチゴのように赤くブツブツして見える(いちご舌)
  • どちらも溶連菌感染症の一部の症状で、それ自体が特別重い病気のサインというわけではない
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なぜお薬(抗菌薬)を使うの?

お薬のいちばんの目的は、まれな合併症の予防

  • 溶連菌ののどの痛みは、お薬を使わなくても多くは3〜4日ほどで自然に軽くなる
  • それでも抗菌薬を勧める一番の理由: 発症から9日以内に始めることで「リウマチ熱」という合併症を防げることがわかっている
  • そのほかの利点: 症状の期間を半日〜1日ほど短くする/24時間ほどで周りへうつす力が弱まる
  • お薬の種類・量は、そのときの状態を見て診察で決める(ここでは触れない)
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受診サイン

こんなときは、すぐ受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • のどをひどく痛がって唾液も飲み込めない・よだれが増える・口が大きく開けられない
  • 息をするのがしんどそう・ゼーゼーする音がする
  • 手足が急に激しく痛がる・短時間で腫れてくる(頻度はまれだが特に注意)
  • ぐったりして呼びかけへの反応が弱い・顔色が悪く手足が冷たい・意識がはっきりしない
URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • 水分がほとんど摂れない・半日以上おしっこが出ていない・泣いても涙が出ない・ぐったりして活気がない(脱水のサイン)
  • お薬を始めて2〜3日たっても症状がよくならない、または一度良くなってから再び悪化してきた
  • 熱が5日以上続き、唇が赤く荒れる・目が赤い・手足が赤く腫れるなどを伴う(別の病気の可能性を確認するため受診)
  • 治療が終わって数週間してから、おしっこの色が濃い・赤い、まぶたや顔がむくむ、関節が痛む、体が勝手に動く、動悸がする、といった症状が出た
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おうちでのケア

お薬は最後まで飲みきる

  • 飲みきる: 熱が下がって元気になっても、指示された日数(多くは10日間)は自己判断で途中でやめない
  • 水分・食事: のどごしのよい冷たい飲み物・ゼリー・おかゆなどから少しずつ。無理に食べさせなくてよい
  • 解熱剤: 市販の解熱剤・鎮痛剤を使ってよいか迷うときは、診察でご相談ください
  • 登園・登校の目安: 抗菌薬を飲み始めてから24時間ほど経ち、熱が下がって全身状態がよくなっていれば登園・登校できるとされています(最終的な基準は園・学校にご確認ください)
  • うつさない工夫: コップ・食器の共有を避け、こまめな手洗いを。きょうだいに似た症状が出たら受診を検討
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FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. 熱が下がってすぐ元気になったので、お薬をやめてもいいですか? → A. やめないでください。指示された日数を最後まで飲みきることが、リウマチ熱などの合併症予防につながります

Q. 発疹が出てきました。悪化しているのでしょうか? → A. 溶連菌感染症の一部の症状(猩紅熱様の発疹)です。心配なとき・広がりが強いときは診察で確認してください

Q. お薬を飲めば腎臓の病気(腎炎)も防げますか? → A. 抗菌薬が確実に予防できるのはリウマチ熱です。腎臓の合併症の予防効果ははっきり証明されていないため、治療後もしばらくはおしっこの色や体のむくみに気をつけてください

Q. 3歳未満なのに検査をしないと言われました。見逃されていませんか? → A. 3歳未満のお子さんは溶連菌によるのどの炎症になること自体が少なく、合併症も少ないため、流行時や濃厚接触時以外は検査を行わないことが推奨されています

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気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。