AIIKU PEDIATRICS
赤ちゃんの呼吸を見守るポイント
AMPL
はじめに
RSウイルスは、多くのお子さんが2歳までに一度はかかる、ごくありふれたウイルスです。多くは鼻かぜ程度で済みますが、赤ちゃんは気道が細いため、せきや鼻づまりから始まって、少しずつ下気道(胸の奥)まで広がることがあります。
とくに生後2〜6か月ごろは、症状が強く出やすい時期です。見るべきは「熱の高さ」よりも「呼吸の様子」です。
おうちで見るポイント
息を吐くとき、ゼーゼー・ヒューヒューという音がしないか聞いてあげてください。
息を吸うたびに、のどの下やろっ骨の間がぺこぺこへこんでいないか見てあげてください。
いつもより呼吸が明らかに速く、忙しそうにしていないか気にかけてあげてください。
おうちでのケア
母乳・ミルク・水分を、少しずつ何度にも分けて。飲む量がいつもよりはっきり減っていないか気にかけてください。
呼吸が忙しいときほど体力を使います。静かに休める環境をつくってあげましょう。
鼻がつまって苦しそうなときは、やさしく鼻水を取ってあげると楽になることがあります。無理に何度も奥まで行う必要はありません。
受診のめやす
呼吸が止まって見える瞬間があった/唇や顔色が悪い/ぐったりして呼びかけへの反応が乏しい/それまで苦しそうだったのに、急に呼吸が落ち着いたように見えて顔色が悪い・ぐったりしている。
呼吸がはっきり速い・苦しそう(のどの下やろっ骨の間がぺこぺこへこむ)/おっぱいやミルクの量がはっきり減った/おしっこの回数が減った。
生後3か月未満や早産で生まれたお子さんは、呼吸の変化が分かりにくいことがあります。ふだんと少しでも違うと感じたら、遠慮なくご相談ください。せきが長引く・鼻水がなかなか良くならないといった軽い変化は、数日のうちのご相談で大丈夫です。
お薬について(補足)
細気管支炎のケアの中心は、水分・休息・鼻のケアなど、体がウイルスと闘う力を支える手当てです。抗菌薬や気管支を広げるお薬は、通常は使いません。
市販のせき止め・総合感冒薬(コデインを含むもの)は、12歳未満のお子さんには使えません。お薬が必要かどうか、内容や量は診察でお子さんに合わせて決めますので、使う前に一度ご相談ください。
よくあるご質問
熱や苦しさが落ち着いたあとも、せきは2〜3週間ほど残ることがあります。呼吸や機嫌が保たれていれば、あわてなくて大丈夫です。
細気管支炎は、多くの場合、診察で状態を確認するだけで十分と考えられています。呼吸の状態を確認するため、指先などで測る酸素飽和度(SpO2)のチェックを行うことはあります。
この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。