「気のせい」ではない、本物の痛みとして受け止める
Q. 検査で異常がないのに、なぜこんなに痛がるのですか?
おなかの臓器そのものに傷や炎症があるわけではなく、痛みを感じ取る神経のしくみが敏感になっていると考えられている。検査で異常が出ないからといって「うそ」や「大げさ」ということではない。
Q. このまま検査をせずに様子を見ていいのでしょうか。
心配な兆候がなく、診察や基本の検査で異常がなければ、それ以上検査を重ねなくても機能性腹痛と考えて対応を進めてよいというのが一般的な考え方。心配な症状が新しく出てきたときはいつでも相談を。
Q. 重い病気ではないのでしょうか。
心配な兆候(成長曲線の異常・血便・夜間覚醒する痛みなど)がなく、診察や検査で異常がなければ、命に関わる病気ではないと考えてよい。良くなったり悪くなったりを繰り返しながら時間をかけてゆっくり改善していくことが多い。
Q. 学校は休ませたほうがいいですか?
原則として休ませず、いつも通り登校を続けることをおすすめする。痛みを理由にした欠席が習慣になると、かえって症状が長引きやすくなることが知られている。つらいときは保健室で少し休むなど学校とも相談しながら通常の生活リズムを保つ。
Q. これは心の問題(心因性)なのでしょうか。
検査で異常が見つからないと周りから「気のせいでは」「学校に行きたくないだけでは」と誤解されやすいが、これは体の中で実際に起きている本物の痛み。この誤解自体がお子さんを追い詰め、かえって症状を長引かせることがある。
Q. どれくらいで良くなりますか?
経過には個人差があるが、生活の工夫を続けることで数週間から数か月で楽になっていくお子さんが多い。良くなったり少しぶり返したりをくり返しながら、時間をかけてゆっくり改善していくことも珍しくない。
Q. 食事で気をつけることはありますか?
自己判断でグルテンや乳製品などを長期間除去することはおすすめしない。特定の食品との関連が疑われる場合は診察で相談のうえ、期間を決めて試すのが安全。
Q. お薬は必ず必要ですか?
まずは生活の工夫を基本とし、それだけで十分改善しないときにお薬を検討する。使うかどうかは症状のタイプや強さ、これまでの経過をみながら診察で判断する。
Q. 中学生の娘がいます。生理の痛みとの見分け方はありますか?
生理に伴う痛みは月経の時期に一致して起こることが多いが、生理の時期と関係なく続く痛みや片方だけの急な強い痛みは別の原因が隠れていることがある。思春期の女の子の場合、診察では生理周期との関連や初経の有無もあわせて確認する。
Q. 便秘とは関係ありますか?
便秘はくり返すおなかの痛みの隠れた原因として多く、便通を整えるだけで痛みが軽くなることがある。治療でも便秘の合併があれば先に整える。
この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。