AIIKU PEDIATRICS

くり返すおなかの痛みについて

「気のせい」ではありません。おうちでの見守りかた

愛育病院 小児科

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これは何?

痛みは本物。でも、命に関わる病気ではありません

  • おなかの痛みを3か月以上・月1回以上くり返すお子さんは少なくない
  • 診察・必要な検査をしても原因となる病気が見つからない場合を「機能性腹痛」と呼ぶ
  • 「機能性」=「本物の病気ではない」ではない。おなかの神経が痛みを感じ取るしくみが敏感になっている状態
  • 「気のせい」「わがまま」ではない——この誤解自体が症状を長引かせることがある
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どんな病気か(診断の流れ)

まず心配な兆候がないかを確認してから考えます

  • 心配な兆候の確認: 痛みの場所・強さ・体重や身長の伸びなどを問診と診察でていねいに確認。思春期の女のお子さんでは生理周期との関連・初経の有無もおたずねする
  • 痛みのパターンを見る: 排便に関係するタイプ、食後に強くなるタイプ、周期的に強い発作が来るタイプなど。パターンは重なることもある
  • 検査は必要最小限: 基本は診察と負担の少ない便の検査が中心。心配な兆候がなければレントゲン・超音波・血液検査・内視鏡を繰り返す必要は通常ない
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受診サイン

こんなときは、すぐ受診してください

URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • 成長・全身のサイン: 体重が減ってきた・身長の伸びが鈍ってきた
  • おしっこの回数や量が急に増え、のどが渇いて水分をたくさん欲しがるのに体重が減ってきた
  • 原因のわからない発熱が続いている
  • 痛み方・お通じのサイン: 便に血が混じる(黒っぽい便を含む)
  • 吐いたものに血や緑色(胆汁)が混じる、嘔吐がくり返し続く
  • 痛みで夜中に目が覚めるようになった
  • おへそから離れた場所(特に右下・右上)の強い痛み、押すと痛みが響くような痛みが続く
  • 関節が腫れる・痛む、原因不明の発疹が出ている、口の中に治りにくい傷(口内炎)がある
  • 食べ物や飲み物が飲み込みにくい・飲み込むと痛い
  • 思春期の女の子で、片方だけ急に強いおなかの下の痛みが起こった、または生理の時期に関係なくつづく下腹部の痛みや、つらい生理痛がある
  • 6歳未満のお子さんで今回はじめてこの症状が出た、これまでと明らかに違うタイプ・強さの痛みに急に変わった
  • ご家族に炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病など)の既往がある場合やおなかの手術歴がある場合は診察の際にあらかじめお伝えください
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おうちでのケア・登園/登校の目安

まずは生活の工夫から。これだけで楽になることも

  • 生活リズムを保つ: 起床・食事・睡眠のリズムをふだん通りに
  • 登園・登校は続ける: 原則として休ませず通常通り継続することが回復への近道。痛みを理由にした欠席が続くとかえって症状が長引きやすい
  • 便秘があれば先に整える: 便秘はくり返すおなかの痛みの隠れた原因として多く、便通を整えるだけで痛みが軽くなることがある
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声かけの工夫・お薬について

「痛いんだね」と受け止めながら、いつも通りの生活へ

  • 声かけの工夫: 「気のせい」「大げさ」と否定せず、「痛いんだね、つらいね」と受け止めたうえで、いつも通りの生活を続けるよう促す
  • 症状日記をつける: 痛みが出た時間・きっかけ・食事や排便との関係を簡単に記録しておくと診察で役立つ
  • お薬は診察で決めます: 生活の工夫だけで十分改善しない場合、症状のタイプや程度に応じてお薬を検討することがある。使うかどうか・どのお薬をどれくらい使うかはその都度医師が判断する(用量はここでは触れない)
  • だいたい4〜8週間ほど生活の工夫を続けても学校を休みがちな状態が改善しない場合は、次のステップを診察でご相談する
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FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. 検査で異常がないのに、なぜこんなに痛がるのですか? → A. おなかの臓器そのものに傷や炎症があるわけではなく、痛みを感じ取る神経のしくみが敏感になっていると考えられている。検査で異常が出ないからといって「うそ」「大げさ」ではない

Q. このまま検査をせずに様子を見ていいのでしょうか。 → A. 心配な兆候がなく、診察や基本の検査で異常がなければ、それ以上検査を重ねなくても対応を進めてよいというのが一般的な考え方。検査を増やすことがかえって負担になることもある

Q. どれくらいで良くなりますか? → A. 生活の工夫を続けることで数週間から数か月で楽になっていくお子さんが多い。良くなったり少しぶり返したりをくり返しながら、時間をかけてゆっくり改善していくことも珍しくない

Q. 中学生の娘がいます。生理の痛みとの見分け方はありますか? → A. 生理の時期と関係なく続く痛みや片方だけの急な強い痛みは別の原因が隠れていることがある。思春期の女のお子さんの場合、診察では生理周期との関連や初経の有無もあわせておうかがいする

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気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。