AIIKU PEDIATRICS

こどもの肺炎について

呼吸の様子の見きわめかたと、おうちでの過ごしかた

愛育病院 小児科

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これは何?

かぜのウイルスや細菌が、肺まで入り込んで起こる病気

  • ウイルス性: 乳幼児に多い。ふつうのかぜの症状から少しずつ悪化し、ゼーゼーという音(喘鳴)を伴うことがある
  • 細菌性: 急に高い熱が出て、聴診で片側から異常な音が聞こえることが多い。どの年齢でも起こるが乳幼児で特に注意
  • マイコプラズマ: 小学生〜若い方に多い。乾いた咳が長く続く一方、見た目は比較的元気なことが多く「歩く肺炎」と呼ばれることも。家族内や学校で広がりやすい
  • 補足(カード外): 肺炎球菌(13価・15価)やヒブのワクチン接種歴は、重症化しやすい細菌性肺炎のリスクに関わるため診察で確認する。せき込んだ際にのどに何か詰まらせた・誤って飲み込んだかもしれない心当たりがあれば、肺炎とは別の原因が隠れていることがあるため必ず伝える
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受診サイン

こんなときは、すぐ受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • 呼吸が速い・苦しそう(陥没呼吸、肩で息をする)
  • 息を吸うときに小鼻がひろがる、うなるような声(呻吟)が聞こえる
  • 唇や顔色が悪い・紫っぽく見える
  • 呼吸が一瞬止まって見える瞬間がある(特に生後2〜3か月未満で重要)
  • ぐったりして元気がない・呼びかけへの反応が鈍い
URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • 水分がほとんど摂れない・おしっこの回数が少ない
  • 生後3か月未満で発熱や呼吸の様子がいつもと違う
  • 抗生物質を始めて2〜3日たっても熱が下がらない、または一旦下がった熱がまた上がってきた
  • 片方の胸だけ痛がる、高い熱が続いて治療しても改善しない様子がある
  • もともと肺や心臓の病気・免疫にかかわる病気など基礎疾患があるお子さんでいつもと様子が違う
  • 医師から「この症状が出たらすぐ受診してください」と伝えられている症状が出たとき
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診断の考え方

レントゲンより先に、呼吸の様子を診ます

  • 診断でいちばん大切なのは、レントゲンや血液検査そのものよりも、実際の呼吸の様子・呼吸数・聴診音を診察で確認すること
  • 軽症と判断できる場合は、レントゲンや血液検査をせずに診断・治療方針を決めることも少なくない
  • 中等症以上が疑われる場合や、入院を検討する場合には、レントゲンや血液検査で状態をくわしく確認する
  • かぜとの見分けが家庭で難しいときも、診察でくわしく確認するので心配しすぎなくてよい
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お薬について・経過の見通し

お薬は診察で決めます。効き目も一緒に確認します

  • 原因によって使うお薬が変わる: 細菌性が疑われる場合→飲み薬の抗生物質/マイコプラズマが疑われる場合→別の種類の抗生物質(マクロライド系)/ウイルス性のみが強く疑われる場合→抗生物質を使わず経過をみることもある
  • お薬の種類や量は、お子さんの体重・年齢・症状の程度に応じて、その都度診察で判断する(用量・薬剤名はここでは触れない)
  • 抗生物質を始めて2〜3日(48〜72時間)たっても熱が下がらない、または一旦下がった熱がまた上がってくる場合は、お薬が効きにくいタイプの可能性や、別の病気の可能性を含めて見直しが必要。指示された受診日を待たず早めにご連絡・受診を
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おうちでのケア・登園/登校の目安

水分は少しずつ、無理せず休ませて

  • 水分は、飲めるものを少しずつこまめにとらせる
  • できるだけ安静に。無理に食事を食べさせようとしなくて大丈夫。水分がとれていれば、食欲は回復とともに戻る
  • 処方されたお薬は、熱が下がって元気になったように見えても指示された日数まで最後まで使い切る。ご家庭の判断で量や回数を変えたり途中でやめたりしない
  • 細菌性肺炎はお薬開始後数日以内に解熱傾向となることが多いが、咳そのものは数週間残ることがある。マイコプラズマは熱が下がったあとも乾いた咳が長く続きやすい
  • 登園・登校の再開に、肺炎そのものへの一律の法的基準(出席停止のルール)はない。解熱していて全身状態が良いことを目安に、園・学校の運用も踏まえ主治医と相談して判断する
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FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. ただのかぜと肺炎は、どう違うのですか? → A. かぜは主に鼻やのどの症状にとどまるが、肺炎はウイルスや細菌が肺まで入り込み炎症を起こした状態。呼吸が速い・苦しそうといった様子が見分けの大きな手がかりになる。家庭での判断が難しい場合は診察でしっかり確認する

Q. 抗生物質は必ず必要ですか? → A. 細菌性やマイコプラズマによる肺炎が疑われる場合は使うが、ウイルス性のみが強く疑われる場合は使わずに経過をみることもある。使うかどうか・どの種類を使うかは診察で判断する

Q. きょうだいや家族にうつりますか? → A. 原因のウイルスや細菌は、せき・くしゃみのしぶきや接触でうつる。特にマイコプラズマは家庭内や学校で広がりやすい。手洗い・咳エチケットを心がける

Q. 咳がなかなか治りません。大丈夫でしょうか? → A. 熱が下がったあとも咳だけは数週間残ることがある。特にマイコプラズマでは咳が長引きやすい。咳以外の様子(元気さ・食欲・呼吸の様子)が落ち着いていれば心配しすぎなくてよいことが多いが、気になる場合は再診で相談を

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気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。