AIIKU PEDIATRICS

鼻血(鼻出血)について

おうちでの正しい止め方と、受診の目安

愛育病院 小児科

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これは何?

ほとんどは、あわてなくて大丈夫

  • 子どもの鼻血の多くは、鼻の入り口に近い「キーゼルバッハ部位」からの少量出血。乾燥・鼻をこする・軽くぶつけただけでも出血しやすい場所
  • 幼児期〜学童期の低学年に多く、5歳までに少なくとも3割の子が経験するほどありふれた症状
  • 正しく圧迫すれば、ほとんどの場合は数分〜15分ほどで止まる。量が多く見えても、実際に体から失われる血液量はごくわずかなことが多い
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正しい止め方

小鼻をしっかりつまんで、10〜15分

  • 姿勢: いすなどに座らせ、少し下を向く姿勢(うつむき気味)にする。頭を後ろに反らせない(血がのどに流れ込み、むせ・気持ち悪さの原因になる)
  • 位置: 鼻の骨のあたりではなく、小鼻(鼻の柔らかい部分)を親指と人差し指でしっかりつまむ
  • 時間: 途中でゆるめずに10〜15分連続で圧迫する。のどに流れた血は飲み込まず、そのまま吐き出させる。「止まったかな」と途中で何度も指を離して確認しない
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止まったあとのケア・登園の目安

止まったその日は、少しだけいたわって

  • 止血したその日は、強く鼻をかむ・鼻をいじる・熱いお風呂・激しい運動を控えて、再出血を防ぐ
  • 感染する病気ではないので、止血していれば当日から通常どおり保育園・幼稚園・学校に通って大丈夫
  • 繰り返しやすい子には、部屋の加湿、綿棒での鼻の入り口の保湿、鼻をいじるくせがあれば爪を短く整えることが、頻度を減らすのに役立つことが多い
  • アレルギー性鼻炎がある子は、鼻づまりや鼻をこするくせが鼻血のきっかけになりやすいため、あわせて鼻炎の治療を続けることが予防につながる
  • 止血がうまくいかないときに使う薬(血管を収縮させる薬など)や、繰り返す出血への内服薬が検討されることがあるが、使うかどうか・量はそのつど医師が診察で判断する
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受診サイン

こんなときは、すぐ受診してください

CALL 119

今すぐ119番・救急車

  • 唇や顔色が青白い・紫っぽい、ぐったりして呼びかけへの反応が弱い、意識がおかしい
URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • 今日中にすぐ受診: 鼻の中に電池のようなもの(ボタン電池)が入っている・その疑いがある——血が止まっているかどうかに関わらず、様子を見ずに受診
  • 顔や鼻を強くぶつけたあと、鼻の仕切り(鼻の真ん中の壁)が紫色にふくらんで見える
  • ためらわず受診: 正しい方法(小鼻をつまむ・下を向く姿勢)で10〜15分しっかり圧迫しても血が止まらない、または止まってもすぐにまた出血を繰り返す
  • 出血量が多い(コップ半分程度以上など)と感じる
  • 顔色が悪い・ふらつくなど、鼻血以外の様子も気になる
  • 歯ぐきからの出血や、体に点々とした出血斑・広がったあざなど鼻以外からの出血が一緒にみられる
  • 片方の鼻だけから、においのある鼻水がずっと続いている
  • まだ自分で歩けない赤ちゃんに、思い当たる原因のない鼻血が出たとき
  • 思春期の男の子で、片方の鼻からの多い出血を繰り返すとき
  • 転んだり顔をぶつけたりしたあとに鼻血が出たときは、上のような紫色のふくらみがなくても、心配なときは受診してください
  • きっかけが思い当たらない鼻血が続く、またはいつもと違う出血のしかたで心配なとき
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見分け方

この2つは、見た目と対応で分かります

鼻中隔血腫: 顔や鼻をぶつけたあと、鼻の仕切りが紫色にふくらんでいたら要注意。放置すると鼻の形に影響することがあるため、できるだけ早く受診する

ボタン電池: 鼻の中に電池のようなものを見つけた・疑ったら、血が止まっていても様子を見ずに今日中にすぐ受診する。鼻の粘膜を傷めるおそれがあり、時間を置かないことが大切

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FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. 鼻血が出たら、まず何をすればいいですか? → A. 座らせて少し下を向かせ、小鼻をしっかりつまんで10〜15分、途中でゆるめずに圧迫し続ける。のどに流れた血は飲み込ませず、吐き出させる

Q. 上を向かせたり、首の後ろをトントンたたいたりした方がいいですか? → A. どちらも効果的な方法としては勧められない。上を向かせると血がのどに流れ込み、むせたり気持ち悪くなったりする原因になる。座って少し下を向き、小鼻をつまむ方法が基本

Q. 鼻血を繰り返すのは、何か病気のサインでしょうか? → A. 幼児期〜学童期のお子さんが時々繰り返すこと自体は、乾燥・鼻いじり・アレルギー性鼻炎など身近な要因によることが多く、多くの場合は心配ない。ただし他の出血を伴う、量が多い、片方だけにおいのある鼻水が続くといった様子があるときは受診を

Q. 何科を受診すればいいですか? → A. まずは小児科で大丈夫。出血点の確認や特別な処置が必要な場合は、耳鼻咽喉科と連携して診療する

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気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。