AIIKU PEDIATRICS

こどもの頭痛について

見きわめ方と、おうちでのケア

愛育病院 小児科

AMPL

これは何?

頭痛の多くは、心配のいらないタイプです

  • 頭痛の原因は大きく2つ。かぜなどの感染症にともなう頭痛がいちばん多く、熱や鼻水などとともに自然に良くなっていく
  • もう一つは体質的にくり返すタイプ。代表は「片頭痛」と「緊張型頭痛」
  • お子さんはうまく言葉で説明できず、両方の特徴が混ざって見えることも少なくない
  • ごくまれに頭の中の病気(腫れものや圧力の上昇など)が原因のこともあり、診察ではまずこれが隠れていないかを確認したうえで、頭痛のタイプを見きわめる
一般的な情報です02
AMPL

痛み方のパターンで見きわめる

痛み方のパターンで、タイプを見きわめます

  • 片頭痛: ズキズキと脈打つように痛む。光や音がつらく感じられ、動くと悪化しやすい。吐き気をともなうことも多い
  • 緊張型頭痛: 頭全体が締めつけられるように重だるく痛む。動いても悪化しにくいのが典型
  • 補足: お子さんはうまく言葉にできず、両方が混ざって見えることも多い。診察でくわしく伺いながら判断する
一般的な情報です03
AMPL

検査・診察のすすめ方

検査より、くわしい問診と診察が診断のかなめです

  • いつから・どのくらいの強さで・どこが・どんなふうに痛むか、吐き気やほかの症状がないかをくわしく伺う
  • 神経の診察に異常がなく、痛み方のパターンが典型的であれば、脳の画像検査(CT/MRI)・血液検査・脳波検査は不要なことがほとんど
  • 気になるサイン(次のページ)がある場合には、念のため眼の奥の状態を確認したり、頭の画像検査をおすすめすることがある
  • お薬は診察で決めます。頭痛のタイプ・年齢・体の大きさによって使えるお薬・使い方は異なる。この資料には一般的な考え方のみを記載し、個別のお薬の種類や量は記さない
一般的な情報です04
AMPL

受診サイン

こんなときは、すぐ受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • ぼんやりして反応が鈍い、急に性格や様子が変わった
  • 今までに経験したことのない、突然の激しい頭痛
  • 手足に力が入りにくい、ろれつが回らない、物が二重に見える、ふらついて歩きにくいなど、いつもと違う体の症状がある
  • 頭に「シャント」という治療の管が入っているお子さんで、いつもと違う頭痛や様子の変化がある
URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • 朝早くや夜中に頭痛で目が覚める、朝に何度も吐く
  • 日を追って頭痛がだんだん強く・頻繁になってきている
  • 頭の後ろのほうが痛む
  • 横になっていると強くなる、あるいは逆に立ったり座ったりすると強くなるなど、体の向きで痛みが大きく変わる
  • 6歳未満のお子さんで、初めて経験するような頭痛
  • 高い熱があり、首を前に曲げると痛がる・嫌がる
  • 医師から「この症状が出たらすぐ受診してください」と伝えられている、その症状が出たとき
一般的な情報です05
AMPL

おうちでのケア・登園/登校の目安

生活リズムを整えることが、どのタイプにも効く土台です

  • 睡眠・食事・水分: 毎日同じくらいの時刻に寝て起きる。朝食を含め食事を抜かない。水分はこまめに
  • きっかけを見直す: スマホ・ゲームの長時間使用、強い日差し、暑さ、ストレスなど、心当たりがあれば少しずつ見直す
  • 痛み止めの使いすぎに注意: 決められた回数・量の範囲で使う。使う回数が増えてきたと感じたら、かえって頭痛が悪化することがあるため一度相談する
  • 補足: 登園・登校について、頭痛そのものに一律の休む基準はない。長くお休みが続くと学校に戻りづらくなることがあるため、つらいときは「1時間目だけ」「午後だけ」など段階的な登校も選択肢の一つ
一般的な情報です06
AMPL

FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. CTやMRIはしなくて大丈夫ですか? → A. 神経の診察に異常がなく、痛み方のパターンが典型的な場合は、画像検査をしなくても診断・方針を決められることがほとんど。気になるサインがある場合には、念のため画像検査をおすすめすることがある

Q. 片頭痛と緊張型頭痛はどう見分けるのですか? → A. 片頭痛はズキズキと脈打つように痛み、光や音がつらく、動くと悪化しやすいのが典型。緊張型頭痛は頭全体が締めつけられるように重く痛み、動いても悪化しにくい傾向。ただしお子さんは混ざって見えることもよくあり、診察でくわしく判断する

Q. 頭痛で学校を休みがちです。どうしたらいいですか? → A. まずは睡眠・食事・生活リズムを整えることから始める。それでも休みが続く場合は、無理のない範囲での段階的な登校(1時間目だけ登校するなど)を一緒に考えていく

Q. 朝になると頭が痛い、立ちくらみもすると言います。頭痛と関係ありますか? → A. 朝方に強く午後には楽になる頭痛や、立ちくらみ・動悸をともなう場合は「起立性調節障害」が関わっていることがある。片頭痛や緊張型頭痛と合併することもあり、診察で状況をあわせて確認する

一般的な情報です07

気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。