AIIKU PEDIATRICS

頭を打ったとき(頭部打撲)について

おうちでの観察と、すぐ受診が必要なサイン

愛育病院 小児科

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はじめに

頭を打つケガの多くは、様子をみるだけで大丈夫です

  • お子さんが頭を打つと、保護者の方はとても心配になると思います。実際には、おうちで様子をみるだけで心配のいらないケガがほとんどです
  • 歩き始めた赤ちゃんやお子さんにはとてもよくあるケガで、ほとんどの場合、頭の外側に小さなたんこぶ(皮下の血腫)ができる程度で済みます
  • 診察では「どのように打ったか」「どんな症状があるか」をくわしくお伺いし、注意が必要な状態かどうかを見きわめます
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診察でみること

検査が必要かどうかは、年齢と症状で総合的に判断します

  • 年齢、受傷したときの状況(どのくらいの高さから、どんなものに当たったか等)、意識の状態・嘔吐の有無・頭の触った感じなどをあわせて確認し、頭の中を調べるCT検査が必要かどうかを判断します
  • 症状が軽い、またはまったくないお子さんの多くは、CT検査を行わずおうちで様子をみていただくだけで大丈夫です。CT検査は体に一定の負担がかかる検査でもあるため、「必要のない場合は行わない」が基本的な考え方です
  • もう少し様子をみたい所見がある場合は、CTを行わずに院内でしばらく(目安としておよそ6時間程度)経過をみてから、帰宅の判断をすることがあります
  • CTの結果が正常だった場合でも、100%心配がないと言い切れるわけではありません。結果にかかわらず、次のページの観察ポイントを守っていただくようお願いします

お薬は診察で決めます
痛み止めなどのお薬は、お子さんの年齢や体の大きさ、症状によって使える種類・使い方が異なります。この資料には一般的な考え方のみを記載し、個別のお薬の種類や量は記していません。診察でお伝えする使い方にしたがってください。

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おうちでの観察期間

帰宅後は、1歳以上24時間・1歳未満48時間が目安です

  • 帰宅後は、1歳以上のお子さんで24時間程度、1歳未満の赤ちゃんで48時間程度を目安に、いつもと違う様子がないか注意して見てあげてください
  • ふだんどおり眠って大丈夫です。無理に起こしたり、眠らせないようにしたりする必要はありません
  • ただしこの様子見の期間中は、鼻炎薬や乗り物酔い止めなど、眠気を強く起こす市販薬は使わないでください。眠気が強いと、意識の変化に気づきにくくなるためです
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様子の確認のしかた・登園の目安

眠っていても大丈夫。起きているときの様子をみてあげてください

  • 無理に起こして確認する必要はありません。いつもどおり眠って大丈夫です
  • 起きているときに、呼びかけへの反応が鈍い、ぼんやりしている、手足の動きがおかしいといった様子がないか見てあげてください
  • 痛みがつらそうなときは、診察で案内された痛み止めを、指示された使い方の範囲で使ってください。吐き気があるあいだは無理に食べさせず、水分を少しずつこまめにとらせてください
  • 登園・登校やスポーツの再開は、頭を打っただけで一律に休む必要はありません。様子見の期間中に体調が悪化した場合はお休みし、症状が落ち着いてから無理のない範囲で少しずつ再開してください。再び頭をぶつける可能性がある活動の再開時期は、あらためて診察でご相談ください
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受診サイン

こんなときはすぐ受診してください

URGENT CARE

すぐに受診してください

  • けいれんを起こした
  • 呼びかけても反応が鈍い、もうろうとしている、様子がおかしい
  • 赤ちゃんが、ミルクや授乳の時間になっても起きない
  • 手足の動きがおかしい、力が入りにくい(片方だけ動きが悪いなど)
  • 何度もくり返し吐く
  • 頭の痛みがだんだん強くなる、非常に強い頭痛を訴える
  • 顔色が悪い、ぐったりしている、機嫌が非常に悪い
  • ふだんと様子が違う(元気がない、反応が鈍い、いつもと性格が違って見えるなど)
  • 物が二重に見える、目の動きがおかしいと訴える
  • 耳や鼻から透明な液体や血が出てくる
  • 頭を触ると、へこんでいる、あるいは大きく柔らかいふくらみがある
  • 医師から「この症状が出たらすぐ受診してください」と伝えられていた症状が出た

日中・夜間を問わず、上記のいずれかがあれば、すぐに受診してください。判断に迷うときは、遠慮なく病院にご連絡ください。

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FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. 頭にたんこぶができただけです。それだけなら心配ないですか? → A. 頭の外側にできるたんこぶ(皮下の血腫)そのものは、多くの場合心配のいらないものです。場所や大きさ、ほかの症状の有無によって診察での判断は変わるので、気になる場合はご相談ください

Q. CTをしないと言われました。それで本当に大丈夫でしょうか? → A. CTが必要ないと判断された場合、多くのお子さんは心配のいらない経過をたどります。ただしごくまれに時間が経ってから症状が現れることがあるため、結果にかかわらず「受診サイン」には帰宅後も注意してください

Q. 痛み止めは何を使ったらいいですか? → A. お子さんの年齢や体の大きさ、症状によって使えるお薬は異なるため、診察でお伝えします。市販薬を自己判断で追加することは避けてください

Q. 次に同じことが起きないよう、気をつけることはありますか? → A. 転倒・転落を防ぐことがいちばんの対策です。階段や段差の柵、ベビーベッドの高さ、自転車やスポーツ時のヘルメット着用など、お子さんの年齢や生活環境に応じた対策を心がけてください

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気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。