AIIKU PEDIATRICS

りんご病(伝染性紅斑)について

おうちでの見守りかたと受診のめやす

愛育病院 小児科

AMPL

これは何?

多くは自然に治る、 よくある感染症です

  • ヒトパルボウイルスB19による感染症。9歳以下に多く、なかでも5歳前後が最多。数年おきに流行し、例年6〜7月ごろにピーク
  • この病気だけを狙った特効薬・予防ワクチンはない。多くは治療なしで自然に治る、比較的軽い経過
  • もともと血液の病気(赤血球がこわれやすい体質)や、免疫を弱める治療を受けているお子さんは注意点がある(後の受診サインで説明)
一般的な情報です02
AMPL

どんな経過をたどるか

ほおの赤みから、 レース状の発疹へ

  • 感染してから10〜20日ほどで、境目のはっきりした両ほおの赤み(「ほおを平手でたたかれたような」見た目)が出る
  • 続いて腕・体幹・太ももに、レースや網の目のような赤い発疹が左右対称に広がる
  • 発疹は数日〜1週間で消えるが、その後数週間は日光・入浴・運動・発熱・疲れで一時的にぶり返すことがある(悪化ではなく、よくある自然な経過)
一般的な情報です03
AMPL

うつる時期について

発疹が出たときには、 もう、うつしにくくなっています

  • いちばんうつりやすいのは、発疹が出る7〜10日前の「かぜのような症状」の時期。この時点ではまだ「りんご病」とはわからない
  • 発疹が出て診断がついたときには、まわりへうつす力はほとんど消えている
  • ただし、免疫の力を弱める治療を受けているお子さんは、うつす期間が長く続くことがある(あてはまる場合は主治医に確認)
一般的な情報です04
AMPL

受診サイン

こんなときは、 すぐ受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • 意識がもうろうとしている、または強くぐったりして呼びかけへの反応が乏しい
  • 呼吸が苦しそう、呼吸が速い
  • 唇や顔色が青白い、または紫っぽい
  • 生まれつき赤血球がこわれやすい体質(遺伝性球状赤血球症、鎌状赤血球症など)のお子さんは、急に貧血が進む経過をたどることがあり、こうしたサインが起こりえるため特に注意
URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • 顔色がいつもよりやや悪い・元気がない・動悸や息切れが少しある(生まれつき赤血球がこわれやすい体質のお子さんは特に注意)
  • 免疫を弱める治療中で熱・顔色の悪さが長引く
  • 紫色っぽい斑点や出血しやすい様子
  • 関節の腫れ・痛みが強く歩けない・日常動作がつらそう
  • 熱が5日以上続き、両目の充血・くちびるや舌の変化・首のリンパ節の腫れ・手足の変化・不規則な発疹がいくつか重なる(川崎病の可能性があるため必ず受診)
  • 咳・鼻水・目の充血を伴う高熱が続いたあとに発疹(りんご病とは経過が違う)
  • 熱の上下を繰り返すたびに発疹が強くなる
  • 迷ったときほど、早めにご連絡・受診を
一般的な情報です05
AMPL

おうちでのケア・お薬について

お薬は診察で決めます。 おうちでは安静と水分を

  • 熱・関節の痛みがつらいときの解熱薬はアセトアミノフェンが基本(お薬は診察で決定)
  • ジクロフェナクナトリウム・メフェナム酸・アスピリンは、りんご病を含むウイルス感染症のお子さんには使わない(重い脳の合併症との関連が指摘されている)。市販薬も自己判断せず医師・薬剤師に相談
  • 水分・食事はとれる範囲で。関節が痛むときは無理させず安静に
  • 妊娠中の同居家族・身近な方と発疹が出る前に接触があった場合は、診察時に伝える
一般的な情報です06
AMPL

FAQ

心配になりやすいこと

Q. 保育園・幼稚園・学校はいつから行けますか? → 発疹が残っていても、熱がなく機嫌・食欲を含めた全身の様子が普段どおりであれば登園・登校可(出席停止の対象ではない)。園・学校ごとの基準もあわせて確認

Q. いったん消えた発疹がまた赤くなってきました。悪化していますか? → 日光・入浴・運動・発熱・疲れなどで数週間の間ぶり返すことがある。りんご病でよくみられる自然な経過で悪化ではない

Q. 妊娠中の家族が近くにいます。何か気をつけることは? → 発疹が出る前の時期に接触があった場合は診察でお知らせを。必要に応じて産婦人科での相談を案内

一般的な情報です07

気になることは、 遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。