AIIKU PEDIATRICS

クループ(犬が吠えるような咳)について

おうちでの見守りかたと、すぐ受診すべきサイン

愛育病院 小児科

AMPL

これは何?

のどの奥が腫れて、空気の通り道が狭くなる病気

  • かぜのウイルス(多くはパラインフルエンザウイルス)がのどの奥・声帯のあたり(喉頭)まで広がって炎症を起こす
  • 特徴的な3症状: 犬が吠えるような咳/声のかすれ/息を吸うときのゼーゼー・ヒューヒュー音(吸気性喘鳴)
  • 鼻水・咳・発熱などふつうのかぜ症状が1〜2日先行してから上の症状が出ることが多い
  • 主に生後6か月〜6歳ごろのお子さんに多い
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おうちでのケア

いちばん大事なのは「落ち着かせること」

  • 落ち着かせる: 激しく泣く・興奮すると症状が一時的に強く出る。抱っこなど安心できる姿勢で
  • のどを刺激しない: 喉の奥を覗き込む・舌を押さえて咳を誘うなどはしない(かえって息苦しさが強まる)
  • 市販薬は使わない: 総合感冒薬・咳止め・抗ヒスタミン薬は、小さなお子さんには効果がはっきりせず、眠気などの影響が出ることがあるため使わない
  • 処方薬は指示通りに: 症状が軽くなっても指示された通り最後まで使う。量や回数は診察で決めるもので、ご家庭で増減しない
  • 夜はよく見る: 症状は夜に強くなりやすい。特に発症した日の夜はいつもよりよく様子をみる
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受診サイン

こんなときは、すぐ受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • 唇や顔色が青白い・紫っぽい
  • ぐったりして反応が鈍い・意識がぼんやりしている
  • 呼吸が苦しくて眠れない・うまく声が出せない
  • 息を吸うたびに胸やのどの下、肋骨のあたりがへこむ(陥没呼吸)
  • よだれが多くて飲み込めない・のどの強い痛みで首を突き出すような姿勢・口を大きく開けにくい
  • かぜ症状がないまま急に息を吸う苦しさが出た(のどに何かを詰まらせた可能性やじんましん・唇やまぶたの急な腫れを伴う場合を含む)
  • 「ゼーゼー音が急に小さくなった・聞こえなくなった」は良くなったサインとは限らない。ぐったりする・顔色が悪いなど他の様子が悪化していれば危険なサインのことがある。音だけで安心せず、上のいずれかがあれば自家用車ではなく救急車(119番)を
URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • 安静にしていても、息を吸うときのゼーゼー・ヒューヒュー音が続く、または強くなる
  • 水分がほとんど摂れない
  • 吸入のお薬を使って一度落ち着いたのに、帰宅後にまた息苦しそうな様子が戻ってきた
  • 医師から「この症状が出たらすぐ受診してください」と伝えられている、その症状が出たとき
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病院での診察・治療の流れ

診察は「見て・聞いて」。検査より、まず呼吸の様子

  • 典型的なクループは見て・聞いて診断できる病気。レントゲンや血液検査は多くの場合不要
  • 診察では、安静時にもゼーゼー音が聞こえるか、陥没呼吸があるかなどを確認し、状態に応じて治療方針を決める
  • のどの腫れをおさえる飲み薬を使うことがある。呼吸の負担が強い場合は、腫れを一時的にやわらげる吸入のお薬を使うこともある
  • お薬を使うかどうか、どのお薬を選ぶかは、そのときの呼吸の状態を見て診察で決める(用量・種類はここでは触れない)
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吸入のお薬を使ったときは、しばらく病院で

楽になっても、もう少しだけ院内で様子をみます

  • 吸入のお薬は効果がしばらくすると弱まり、まれに症状がぶり返す(rebound)ことがある
  • 使ったあと一度楽になっても、院内で一定時間様子をみてから帰宅できるか判断する
  • 帰宅後にまた息苦しそうな様子が戻ってきたら、すぐ受診
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FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. うつりますか?きょうだいや保育園は? → A. ふつうのかぜと同じウイルスでうつる。熱や強い咳がある間は集団生活を控え、手洗いを。再開時期は主治医に確認

Q. レントゲンや血液検査はしなくていい? → A. 典型的なクループは診察だけで診断できる。無理に検査して泣かせるとかえって呼吸の負担が増えるため通常は行わない

Q. 加湿や外の冷たい空気で良くなる? → A. はっきりした効果は確認されていない。無理に試す必要はない

Q. 繰り返す場合は? → A. 多くは成長とともにかかりにくくなるが、何度も繰り返す・生後6か月未満や小学生以降での発症・症状が1週間以上続く場合は耳鼻咽喉科への相談をすすめることがある

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気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。