家族みんなで、体格のバランスを整える
Q. 太っているのは本人や親のせいですか?
いいえ、違います。体質や生活環境などいろいろな要因が重なって起こるもので、本人や保護者の努力不足が原因ではありません。叱ったり責めたりすることはかえって逆効果になることがわかっており、家族みんなで穏やかに生活を整えていくことがいちばんの近道です。
Q. お薬で治すことはできますか?
ほとんどのお子さんでは、まず食事・運動・生活リズムを整えることが治療の中心で、体重を減らす目的のお薬を使うことは基本的にありません。検査で血糖値などに気になる変化が見つかった場合には、それに対するお薬を組み合わせることがあります。お薬は診察で決めます。
Q. どのくらいで体重が落ち着きますか?
お子さんは身長が伸びている途中なので、「体重を減らす」よりも「身長の伸びに対して体重の増え方を緩やかにする」という、数か月〜年単位の時間をかけて経過をみていきます。あせらず、少しずつの変化を一緒に確認していきましょう。
Q. 運動やプールは控えたほうがいいですか?
基本的に控える必要はありません。体を動かすこと自体が治療の助けになります。合併症がある場合は、その内容に応じて診察で個別にご相談します。
Q. 定期的な通院は必要ですか?
はい。1〜3か月ごとを目安に、体重・体格のバランス・成長曲線・生活の様子を一緒に確認していきます。改善がゆっくりな場合や、体の負担が大きいと考えられる場合には、栄養相談や専門の外来をご紹介することもあります。
Q. 太っているだけなのに、血液検査までする必要がありますか?
必ずしも全員に必要というわけではありません。「今の体格が体に負担をかけていないか」を早めに見つけるための検査で、年齢や状態に応じて診察の中で判断します。
Q. 首やわきの下が黒っぽくなっているのが気になります。何ですか?
黒色表皮腫と呼ばれる皮膚のサインで、インスリンの効きにくさなど、体からのサインのひとつです。気づいたら診察で遠慮なく教えてください。
Q. ホルモンの病気が隠れていないか心配です。
ほとんどのお子さんは生活習慣を見直すことで体格のバランスが整っていく「単純性肥満」です。ごくまれに体の他の部分に原因がある「二次性肥満」もあり、身長の伸び方をいちばんの手がかりに、その可能性がないかもあわせて確認しています。
この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。