AIIKU PEDIATRICS

水痘(みずぼうそう)について

おうちでの見守りかたと受診のめやす

愛育病院 小児科

AMPL

これは何?

空気にのってうつるほど、 うつりやすいウイルスです

  • 水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)という感染力の強いウイルスによる感染症。せき・くしゃみの飛沫や、発疹に直接触れることでうつる。うつってから発疹が出るまで10〜21日ほどの潜伏期間がある
  • ウイルス感染症のためそのものをやっつける特効薬はなく、多くのお子さんは体の力で自然に治っていく
  • ワクチンを受けたことがあるお子さんでも、まれにかかることがある(breakthrough水痘)。その場合は発疹の数が少なく、症状も軽く済むことがほとんど
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発疹の経過

赤いポツポツ・水ぶくれ・かさぶたが、 同時に混ざって出るのが特徴

  • 頭や顔、体から始まり手足へ広がる、かゆみを伴う発疹。紅斑→水疱→痂皮の順に変化するが、水痘の一番の特徴はこの違う段階の発疹が、同じ時期に体のあちこちに混ざって出ること
  • 発疹の数はお子さんによって様々で、数個程度から全身にたくさん出るまで個人差が大きい。38℃前後の発熱・だるさを伴うこともあるが、多くは2〜3日ほどで落ち着く
  • この「混在パターン」があるからこそ、多くの場合は診察の見た目だけで診断でき、血液検査は原則不要
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おうちでの基本ケア

かく・こする・お薬を自己判断で使う、 この3つに気をつける

  • かゆみ対策: かきむしって発疹をつぶすと、そこから細菌が入って化膿する(二次感染)ことがある。爪は短く切り、汗をかいたらシャワーで肌を清潔に(強くこすらない)
  • 水分・食事: 口の中に発疹ができて痛むこともある。無理せず、食べやすい・飲みやすいものを少しずつこまめに
  • お薬について: お薬は診察で決めます。市販薬を自己判断で使うのは避ける。アスピリンを含むお薬は水痘のお子さんに使ってはいけません(まれに重い脳の合併症につながるおそれがあるため)。市販の解熱鎮痛薬を使う際は必ず事前に医師・薬剤師に確認する
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登園・登校の目安

目安は「熱」でも「一部」でもなく、 すべてがかさぶたになるまで

  • 発疹は紅斑→水疱→痂皮の順に経過し、通常は1週間前後ですべて痂皮化する見通し
  • 感染力があるのは発疹が出る1〜2日前から、すべて痂皮化するまで。「熱が下がったら」でも「一部かさぶたになったら」でもなく、すべての発疹がかさぶたになるまでが出席停止の基準(学校保健安全法における第二種学校感染症)
  • 最終的な基準は通っている園・学校に確認する
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受診サイン

こんなときは、 すぐ受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • ぐったりして反応が悪い、呼びかけへの反応が鈍い、けいれんを起こした
URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • まっすぐ歩けない、ふらつく、手がうまく使えない(普段と歩き方・動き方が違う)
  • 呼吸が速い・苦しそう、せきが続く、胸が痛いと言う
  • 発疹の一部が急に赤く腫れて強く痛む、いったん下がった熱が再び上がってきた(皮膚のばい菌感染のサイン)
  • 水分がほとんど摂れない、半日以上おしっこが出ていない
  • 次にあてはまるお子さんが発症した場合は、上のサインがなくても早めにご連絡ください:生後12か月未満の赤ちゃん、13歳以上のお子さん、もともと免疫の働きが弱いお子さん、慢性の肺や皮膚の病気がある・ステロイドなどのお薬を続けて使っているお子さん。
  • こうしたお子さんでは飲み薬による治療を検討することがあり、発疹に気づいてから早めに受診いただくほど治療の効果を十分に得やすくなる
  • ご家族に妊娠中の方・生後間もない赤ちゃん・免疫の働きが弱い方がいらっしゃる場合も、お子さん本人の症状の重さにかかわらず早めに診察でお伝えください
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FAQ

心配になりやすいこと

Q. 血液検査をしなくても大丈夫ですか? → 赤いポツポツ・水ぶくれ・かさぶたが混ざって出るという特徴的な発疹の様子から、診察だけで診断できることがほとんど。血液検査やウイルスの検査は診断がまぎらわしい場合などにのみ行う

Q. いつまで人にうつりますか? → 発疹が出る1〜2日前から、すべての発疹がかさぶたになるまで。ご家族や周りに感染していない方がいる場合はこの期間の接触に注意する

Q. ワクチンを受けているのにかかりました。なぜですか? → 水痘ワクチンを受けていてもまれにかかることがある(breakthrough水痘)。この場合は発疹の数が少なく、症状も軽く済むことがほとんど。ワクチンには重症化を防ぐ効果があるとされる

Q. お薬(飲み薬)は必ず必要ですか? → いいえ、すべてのお子さんに必要というわけではない。年齢や基礎疾患の有無などから、飲み薬が必要かどうかを診察で判断する。お薬の内容・使い方は診察で決まるため、市販薬の自己判断での使用は避ける

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気になることは、 遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。