AIIKU PEDIATRICS

喘息の発作について

おうちでの見守りかたと、すぐ受診すべきサイン

愛育病院 小児科

AMPL

これは何?

気道が急にせまくなって、息が苦しくなる状態

  • 喘息(気管支喘息)は、空気の通り道(気道)が炎症を起こしやすく、せまくなりやすい体質
  • 「発作」とは、その気道が急にせまくなって、ゼーゼー・ヒューヒューという音がしたり、せきが止まらなくなったり、息が苦しくなったりする状態
  • 風邪をひいたとき、ほこりやハウスダストを吸ったとき、走り回ったあとなどがきっかけになりやすい
  • 落ち着いて対応すれば良くなることが多いが、強い発作は体に負担がかかるため、様子の見方を知っておくことが大切
  • 「ゼーゼー=いつもの喘息発作」と決めつけない。初めてゼーゼーが出たとき、食べている途中に急にひどくむせこんだとき、じんましんや唇・まぶたの腫れを伴うときは、のどに物が詰まっている・強いアレルギー反応が起きているなど、喘息とは別の原因のこともある。いつもと違う出方だと感じたら、遠慮なくその様子を伝える
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発作の強さを見分ける

「息づかい」「話し方」「顔色」で、だんだん重くなっていく

  • 軽い: 多少のせき・ゼーゼーはあるが、普段どおり文章で会話でき、横になっても苦しくない
  • 中くらい: ゼーゼーが増え、座っている方が楽になる。ひと言ずつ区切るような話し方になる
  • 強い: 会話や大泣きが一語一語しか続かない、あるいは声が出ない。前かがみにならないと息ができない。唇や爪の色が白っぽい〜青っぽい〜紫っぽくなる
  • 補足: 「強い」状態は体に酸素が十分に届いていないサイン。次項「おうちでのケア」を行いながら、「すぐ受診してほしいサイン」に当てはまらないかあわせて確認する
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おうちでのケア

楽な姿勢で、指示どおりの吸入を

  • まずお子さんを落ち着かせ、座らせるか、本人が楽な姿勢(前かがみなど)をとらせる。横になるより座る方が楽なことが多い
  • 発作止めの吸入薬を処方されている場合は、指示どおりに使う(お薬の種類・量・タイミングは診察で決める)
  • 吸入したあとは15〜30分ほど様子を見て、せき・ゼーゼー・息苦しさが和らいでいるか確認する
  • 良くならない場合や、一度楽になってもまた苦しくなってきた場合は、指示された範囲で吸入を繰り返しつつ、早めに連絡・受診する
  • 水分はこまめに、少しずつとらせる。無理に横に寝かせない、無理に食事をとらせない
  • 苦しそうな状態が続くのに「そのうち落ち着くはず」と自己判断で様子を見続けるのは避ける。迷ったら早めに連絡する
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受診サイン

こんなときは、すぐ受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • くちびるや爪の色が白っぽい・青っぽい・紫っぽい
  • ぼーっとして呼びかけへの反応が鈍い、または逆に激しく興奮して泣き叫ぶ・暴れる
  • 会話や大泣きが一言も続かない、声がうまく出ない
  • 前かがみにならないと息ができない、座らないと苦しい
  • 今まで聞こえていたゼーゼーが急に静かになった(音が消えたときほど、実は危険なサインのことがある)
  • 胸やのどの付け根がベコベコとへこむ、肩や小鼻を大きく使って苦しそうに呼吸している
  • 顔色が悪い、ぐったりしている、苦しくて眠れない
  • 指示どおり吸入をしても良くならない、一度良くなってもまたすぐに悪化する
  • 食事中に急にひどくむせこんで、せきが止まらない(のどに物が詰まっている可能性)
  • じんましんや唇・まぶたの腫れを伴う(強いアレルギー反応の可能性)

これらに一つでも当てはまるときは、自家用車ではなく救急車(119番)を呼んでください。ためらわず、迷ったときほど早めに連絡してください。

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FAQ(よくあるご質問)

心配になりやすいこと

Q. 吸入は何回まで繰り返していいですか? → A. 繰り返してよい回数や間隔は、お子さんの状態や処方内容によって異なるため、診察のときに具体的に伝える。指示された回数を超えても良くならないときは、それ以上おうちで様子を見続けず受診する

Q. 病院に向かう間、家でできることは? → A. お子さんが一番楽な姿勢(座る、前かがみになるなど)をとらせ、声をかけて落ち着かせる。指示されている吸入薬があれば使い、水分を少しずつとらせながら向かう。強い症状があるときは自家用車より救急車を優先する

Q. 発作が落ち着いたあとも、普段のお薬は続けますか? → A. 喘息は気道の炎症が続く体質のため、発作がおさまった後も普段の予防のお薬(長期管理薬)は自己判断でやめず、診察で確認しながら続けることが多い

Q. 保育園・学校はいつから行けますか? → A. せき・ゼーゼー・息苦しさが落ち着き、普段どおり動いても症状が出ない状態が目安。個人差があるため再開の時期は診察で相談する

Q. 何がきっかけで発作が起きたかは、必ず調べますか? → A. 風邪などの感染症、ほこり・花粉などのアレルゲン、運動、たばこの煙など、きっかけになりやすいものを診察で一緒に振り返る。きっかけが分かれば、次の発作を防ぐための対策を一緒に考える

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気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。