AIIKU PEDIATRICS

「アレルギー性鼻炎(花粉症)」/サブ「くしゃみ・鼻みず・鼻づまりとのつきあいかた」

おうちでの見守りかたと受診のめやす

愛育病院 小児科

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はじめに

鼻の粘膜が、花粉やほこりに過敏に反応しているだけです

  • 主な症状は「くしゃみ」「水っぽい鼻水」「鼻づまり」の3つ。目のかゆみを伴うこともある
  • うつる病気ではない
  • スギ・ヒノキなど特定の季節だけに出る「花粉症(季節性)」と、ダニ・ハウスダストなど一年を通じて出る「通年性」の2タイプがある
  • 近年、発症年齢が下がり症状が重くなる傾向が指摘されている。アトピー性皮膚炎や喘息を合わせ持つ子も少なくない
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診断について

検査なしでも、多くは診察だけで診断できます

  • カード1「症状のタイプ」: くしゃみ・鼻水中心の「くしゃみ・鼻漏型」、鼻づまり中心の「鼻閉型」、両方同じくらいの「充全型」。タイプで治療の組み立て方が変わる
  • カード2「重症度」: くしゃみ・鼻水の回数と、鼻づまりによる口呼吸の程度から軽症〜最重症を判定。小さい子は自分で訴えられず、口呼吸・いびき・機嫌の悪さ・鼻をこする仕草から気づかれることも多い
  • カード3「診断の進め方」: 問診と鼻の中の状態(粘膜の色・むくみ・鼻水の様子)が典型的なら、検査なしで診断し治療を始められることが多い。血液検査(特異的IgE)や皮膚テストは、診断がはっきりしない・治療の効きが乏しい・舌下免疫療法を検討するときに、疑わしい原因に絞って行う
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おうちでのケア

見るのは薬だけじゃない ─ 減らす工夫とケアも力になります

  • お薬の種類・量は診察で決める。2〜4週間続けて効果を確認し、良くなれば減量、季節が終われば中止する。市販薬や他の子・他の人の薬の自己判断使用は避ける
  • 鼻づまりが強いタイプには点鼻薬が特に効果的。市販の点鼻血管収縮薬を連続使用すると、かえって鼻づまりが悪化することがあるため、使う場合は診察で相談し決められた期間だけにする
  • 花粉・ダニ・ハウスダストを減らす工夫: 花粉の多い時期は窓を閉める、マスク・眼鏡を活用、帰宅後は顔と手を洗い服の花粉を払う、寝具はこまめに洗濯・天日干し、部屋のこまめな掃除
  • 生理食塩水で鼻の中を洗う「鼻うがい」も、多くの子で症状をやわらげる助けになる
  • 花粉が飛び始める前からの治療開始で、ピーク時の症状を軽くできることがある。毎年症状が出る時期がわかっていれば早めに相談を
  • 登園・登校を控える必要は基本的にない(感染症ではないため)。プールも通常どおりでよい
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受診サイン

こんなときは、すぐに受診してください

EMERGENCY

今すぐ119番・救急車

  • カード2「ためらわず受診」: いびきが大きくなった・呼吸が止まって見える・日中とても眠そう
  • 舌下免疫療法開始後に口の中の強いかゆみ・腫れ・息苦しさ・全身のじんましん・ぐったりする様子 → ただちに受診・救急要請
URGENT CARE

すぐに相談・受診

  • カード1「すぐに相談・受診」: 片側だけから血が混じった・においの強い鼻水が続く(特に乳幼児は鼻に何か入っている可能性)
  • 転倒・頭部打撲後にさらさらした水のような鼻水が止まらない
  • 熱があり顔の痛みや頭痛を伴い膿のような鼻水が続く
  • 目のまわりが赤く腫れる・まぶたが腫れる・物が二重に見える
  • 急に匂いがわからなくなった
  • 鼻血を繰り返す
  • 1歳未満の赤ちゃんで鼻づまり・鼻水がずっと続く
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舌下免疫療法

原因そのものに慣れていく治療もあります

  • 花粉やダニなど原因物質を少量ずつ体に慣らす治療。5歳以上が対象
  • 効果が出るまで数か月〜1年程度。長く続けるほど効果が長持ちする(ダニは3〜5年が目安)
  • 血液検査などで原因を確認したうえで、開始時期を選ぶ(花粉症は花粉が飛んでいない時期に開始)
  • 初回はお薬を使ったあと、院内で少なくとも30分ほど様子をみてから帰宅
  • 喘息のある子は、開始前に喘息の状態を必ず医師に伝える。症状が強く出ている時期は開始を見合わせることがある
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よくあるご質問

よくあるご質問

Q. 幼稚園や学校は休んだ方がいい? / A. うつる病気ではないので、症状だけを理由に控える必要はない。プールも通常どおり

Q. 血液検査は必ず必要? / A. 診察の様子が典型的なら検査なしで診断・治療を始められることが多い。多数項目を一度に調べる検査は症状と無関係な陽性も出やすいため、当院では疑わしいものに絞る方針

Q. 眠くなりにくい薬を選んでもらえる? / A. はい。学業・集中力への影響が少ないタイプを優先して選べる。生活スタイルも踏まえて相談を

Q. 治療を続けても良くならないときは? / A. 2〜4週間続けても改善が乏しければ組み合わせを見直したり検査を追加したりする。強い鼻づまりや睡眠への影響が続く場合は耳鼻咽喉科と連携することがある

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気になることは、遠慮なく主治医に。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。