お子さんの育ちを一緒に見守るための目安をまとめました。焦らず、気になることがあればいつでもご相談ください。
「発達の目安(マイルストーン)」とは、多くの赤ちゃんが「だいたいこのくらいの時期にできるようになる」ことをまとめたものです。歩く、言葉を話す、人と関わるといった育ちの節目を、月齢ごとに整理しています。
健診でこの目安を確認するのは、「できる・できない」で合否をつけるためではありません。お子さんの育ちを一緒に見ながら、気になることがあれば早めに相談するきっかけにするためのものです。1つの項目だけで結果を決めつけることはせず、いくつかの分野や時期にわたる様子を合わせて見ていきます。そのため、目安の時期に届いていない項目が1つあったとしても、「様子を見ましょう」で終わらせず、早めに詳しく確認することをおすすめすることがあります。
大きく分けて4つの分野で、お子さんの育ちを見ていきます。年齢はあくまで「多くのお子さんができるようになる時期」の目安です。個人差があります。
出てくる言葉の数や時期には個人差が大きい分野です。目安の時期を過ぎても届いていない場合は、その言葉の数だけで判断せず、他の分野の育ちの様子と合わせて健診や外来でご相談ください。
早産で生まれたお子さんへ:実際に生まれた日ではなく、「出産予定日」からの月齢(修正月齢)で発達を見ていきます。実際の生まれた日で数えると遅れているように見えることがありますが、心配しすぎなくて大丈夫です。目安として3歳ごろまでは修正月齢を使って様子を見ます。在胎34〜36週で生まれたお子さんは、1歳ごろまでに体の動きの面では追いつくことが多いとされていますが、その後も健診でのフォローは続けていきます。気になることがあれば主治医にご相談ください。
乳幼児健診(3〜4か月・6〜7か月・9〜10か月・1歳6か月・3歳児)は、発達の様子を一緒に確認する大切な機会です。気になることがあれば、次の健診を待たずに、予防接種や別の受診のときでも遠慮なくお声がけください。
健診では発達の様子とあわせて、身長・体重・頭の大きさ(頭囲)も毎回測って成長の記録に残しています。他の発達の項目に問題がなくても、頭の大きさの伸び方だけで詳しく確認することがあります。健診で頭の大きさについて経過を見ましょうとお伝えした場合は、その指示に沿って次の受診をお願いします(頭のサイズについて詳しくは「身長・体重・頭のサイズ(成長)について」の資料もご覧ください)。
おうちでは、特別なことをする必要はありません。名前を呼んで反応を見る、目を見て話す、絵本を一緒に見る、声をかけながら遊ぶといった日常の関わりが、発達を自然に後押しします。
あわせて、「以前できていたことを、今もできているか」も時々振り返ってみてください。できていたことができなくなった場合(退行)は、成長のスピードの個人差とは分けて考える必要があるサインです。
次のようなサインがあれば、様子を見ずに早めに主治医にご相談ください。早く動くことで、お子さんに合ったサポートを早く始めることができます。
Q. マイルストーンにひとつ当てはまらないだけで、診断がつくのですか?
A. いいえ。この目安はあくまで「多くのお子さんができるようになる時期」を示すもので、それだけで診断がつくものではありません。1つの項目だけで結果を決めつけることはせず、他の分野や時期の様子も合わせて確認します。ただし、目安に届いていない項目があれば、早めに詳しく確認するきっかけとして活用します。
Q. うちの子は1歳6か月なのに、意味のある言葉が1〜2個しか出ていません。心配です。
A. 1歳6か月ごろの目安は、意味のある言葉が3つ以上とされています。ただし言葉の出方には個人差が大きく、この数字だけで結果が決まるわけではありません。目安に届いていない場合は、他の分野(体の動き・人との関わり方など)の様子と合わせて、健診や外来でご相談ください。
Q. 早産で生まれました。周りの子より遅れているようで心配です。
A. 早産のお子さんは、生まれた日ではなく出産予定日からの「修正月齢」で発達を見ていきます。実際の生まれた日で比べると遅れて見えるのは自然なことです。心配な場合は健診や外来でいつでもご相談ください。
Q. 健診で「様子を見ましょう」と言われました。それで大丈夫ですか?
A. 気になる様子が続く場合や、以前できていたことができなくなった場合(退行)は、様子を見るだけでなく詳しく調べることをおすすめします。心配なことがあれば、次の健診を待たずにご相談ください。
Q. 発達が気になり、療育(発達を支援するサービス)を考えています。診断がついていないと相談できませんか?
A. 診断が確定していなくても、地域の保健センターや発達相談の窓口に相談することから始められます。実際にサービスを利用するには、お住まいの市区町村での手続きが必要になることが多いので、進め方については健診の際や窓口で確認していただくと安心です。
Q. 家でできることはありますか?
A. 難しいことをする必要はありません。名前を呼ぶ、目を見て話す、絵本を読む、一緒に遊ぶといった日々の関わりが、お子さんの発達を自然に後押しします。
Q. どのタイミングで相談すればいいですか?
A. 乳幼児健診のタイミングに限りません。気になることがあれば、予防接種や別の受診の機会でも構いませんので、遠慮なくお声がけください。