胸の中の様子を写真のように見る検査です。痛みはなく、一瞬で終わります。何が分かるのか、おうちでどう過ごせばよいかをまとめました。
胸のレントゲン(胸部X線検査)は、体にごく弱い放射線を通して、肺や心臓、骨のかたちを白黒の写真のように写しだす検査です。
胸のレントゲンで確認するのは、主に次のようなことです。
胸のまんなかに三角の影が見えることがあります
0〜2歳くらいのお子さんでは、約半分の割合で胸の中央に三角のかたちの影がはっきり写ります。この影の正体は「胸腺(きょうせん)」という、この時期の子どもなら誰でも持っている正常な臓器です。写り方の目立ちやすさはお子さんによって差があるだけで、影が写っていること自体は病気のサインではありません。気管を押していないことを確認すれば、心配のない影だと分かります。
また、典型的なせき・ゼーゼー(喘鳴)だけで、診察で肺炎を強く疑う所見がない場合は、レントゲンを撮らずに様子をみる判断をすることもよくあります。これは撮り忘れているのではなく、診察の内容だけで十分に判断できると考えたときの、医学的な判断です。
今すぐ救急車を呼ぶ/大至急受診してください
数時間〜今日中にご連絡・受診してください
Q. レントゲンの放射線は体に悪くないですか?
A. 胸のレントゲン1回分の放射線量はごくわずかで、自然界から日常生活の中で受けている放射線の約3日分に相当するとされています。検査は必要な情報が得られる最小限の量で行っています。
Q. 胸のまんなかに三角の影があると言われました。心配ですか?
A. 胸腺という、この時期の子どもなら誰でも持っている正常な臓器です。X線での影の写り方の目立ちやすさには個人差があり、はっきり写るのは0〜2歳のお子さんの約半数です。気管を押していないことを確認すれば、病気ではないと分かります。
Q. レントゲンで異常がなければ、何も飲み込んでいないと言い切れますか?
A. いいえ、言い切れません。異物の種類によってはレントゲンに写らないことがあります。目撃した状況やその後の咳・呼吸の様子が大事な手がかりになりますので、教えてください。
Q. せきや熱があるのに、なぜレントゲンを撮らないことがあるのですか?
A. 典型的な症状の場合、診察(聴診や全身状態の確認)だけで十分に判断できることが多く、撮影しても治療方針が変わらないことがあるためです。必要と判断すれば、いつでも撮影します。
Q. 何度もレントゲンを撮って体に影響はありませんか?
A. 1回あたりの放射線量はごくわずかです。そのうえで、本当に必要なときにだけ、必要な回数に絞って撮影するようにしています。