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結膜炎
(目やに・目の充血)
について
目やにや白目の赤みは、お子さんによくある症状です。原因によって対応が少しずつ変わりますので、順番に見ていきましょう。
赤みや目やにのほか、痛み・まぶしさ・見えにくさがないかも確認します。
これは何?
結膜炎とは、白目の表面とまぶたの裏側をおおっている「結膜」という薄い膜に炎症が起きて、目やに・充血・かゆみなどが出る状態です。原因は大きく3つに分けられます。
- ばい菌(細菌)によるもの:黄色っぽくドロッとした目やにが特徴です。朝起きたときにまぶたがくっついていることもあります。
- ウイルスによるもの:サラサラした目やにと強い充血、涙目が特徴です。「はやり目」(流行性角結膜炎)や「プール熱」として知られるタイプもあり、これらはうつりやすい病気です。
- アレルギーによるもの:両方の目に強いかゆみと、透明でサラサラした目やにが出ます。花粉やハウスダストが関係していることが多いです。
見た目が似ていることもあるため、目やにの様子・充血の出方・ほかの症状の有無をあわせて診察で見分けていきます。
生後1か月以内の赤ちゃんは、上の3つとは別に、出産のときにうつることがある原因も考えられます。月齢だけで通常より詳しい検査・治療が必要になることがあるため、軽く見えても早めにご相談ください。
どんな病気か
目の様子、片目か両目か、痛みやまぶしさ、発熱や元気の変化を順に見ます。
多くの結膜炎は、診察で目の様子を診るだけで診断でき、追加の検査なしで治療を始めることができます。原因の見きわめに迷うときには、目やにを綿棒でそっと採って調べる検査を行うことがあります。生後1か月以内の赤ちゃんの場合は、念のため原因を確認するための検査を追加で行うことがあります。
お薬について
目やにや充血があるからといって、必ずしも抗菌の目薬が必要とは限りません。ウイルスやアレルギーが原因のときは、抗菌の目薬だけでは十分な効果が得られないこともあります。お薬は診察で決めます。目薬の種類や使う期間は、症状の経過をみながらご説明します。
おうちでのケア・登園/登校の目安
清潔なガーゼで目頭から目尻へふき、石けんで手を洗い、タオルは家族と分けます。
- 目やには、ぬるま湯で湿らせた清潔なガーゼやコットンで、目頭から目尻に向かってやさしくふき取ってあげてください。
- 目をこすらないよう声をかけてあげましょう。タオルやハンカチはご家族と分けて使うと安心です。
- 目を触ったあとは石けんでの手洗いを習慣に。特にうつりやすいタイプでは、これが一番の予防になります。
- 目薬が処方された場合は、良くなったように見えても自己判断でやめず、指示された回数・期間を続け、次の診察まで様子をみてください。
- 登園・登校の目安は原因によって異なります。
- プール熱(咽頭結膜熱):熱・のどの痛み・目の症状がおさまったあと、2日たつまではお休みが必要です(学校保健安全法で定められています)。
- はやり目(流行性角結膜炎):目の症状が軽くなったように見えても感染力が残っていることがあるため、医師が「もう大丈夫」と判断するまではお休みが必要です。
- 細菌性の結膜炎:はっきりした出席停止の決まりはありませんが、黄色い目やにが続いている間は集団生活を控えるのが望ましいです。
- アレルギーによる結膜炎:お休みの必要はありません。
こんなときはすぐ受診してください
- 生後1か月以内の赤ちゃんに目やに・白目の赤みが出た(軽く見えても月齢だけで念のため、できるだけ当日中の受診をおすすめします)
- 生まれたばかりの赤ちゃんで、お母様に性器ヘルペスにかかったことがある場合は、目の症状がなくても受診時に必ず医師にお伝えください
- 目を痛がる、まぶしがる、見えにくそうにしている
- 黒目の部分が白く濁って見える
- まぶたの腫れが急に強くなる、目が前に出てきたように見える、目を動かしにくそう(数時間で急に進むことがあるため、様子を見ずすぐ受診してください)
- 高い熱が続き、唇や体の発疹など目以外の症状もあわせて出ている
- 治療を始めて3〜4日たっても良くならない、あるいは悪化している
- 生まれたばかりの赤ちゃんが飲み薬の治療を始めたあと、勢いよく噴水のように何度も吐くようになった(お薬の影響が考えられるため、自己判断せずすぐにご連絡ください)
よくあるご質問
Q. うつりますか?
A. 原因によります。ウイルスによる結膜炎(はやり目・プール熱)は特にうつりやすく、目を触った手やタオルの共有を通じて広がります。手洗いを徹底し、タオルを分けることが予防の基本です。細菌性やアレルギー性は、うつる心配は少ないです。
Q. 抗菌の目薬はすぐ必要ですか?
A. 目やに・充血があっても、必ずしも抗菌の目薬から始めるとは限りません。原因によって合う治療が異なるため、診察で目の様子を確認してから決めます。
Q. 生まれたばかりの赤ちゃんは、なぜ特に注意が必要なのですか?
A. 生後1か月以内の赤ちゃんは、通常の結膜炎とは別に、出産のときにうつることがある原因も考えられます。念のため詳しい検査を行い、原因に応じた治療(飲み薬や点滴が必要になることもあります)を選びます。お母様に性器ヘルペスなどの既往がある場合は、目の症状の有無にかかわらず受診時に必ずお伝えください。
Q. お風呂・プールは入っていいですか?
A. お風呂は問題ありません。プールについては、はやり目などうつりやすいタイプのときは治るまでお休みが必要です。診察でご相談ください。
Q. 前にもらった目薬を使ってもいいですか?
A. 目の症状は原因によって合う薬が異なるため、以前の目薬を自己判断で使うのはおすすめしません。今回の症状にあった目薬は診察で決めます。
Q. 兄弟姉妹にうつらないか心配です。気をつけることは?
A. はやり目やプール熱はうつりやすいので、タオルを分ける、こまめに手を洗う、目を触ったあとは手を洗うことを徹底してください。