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発達の検査(スクリーニング)について

今日行う(または受けていただく)検査は、お子さんの「今の発達の様子」を確認するための最初の一歩です。診断を決めるものではありませんので、落ち着いて読んでいただければと思います。

これは何?

「発達の検査(スクリーニング)」とは、質問紙や簡単なやりとりを通して、お子さんの発達が今どのくらい育っているかを確認するものです。血液検査のような体の検査ではなく、日ごろのお子さんの様子について、保護者の方に質問に答えていただいたり、簡単な課題をやってもらったりする形が中心です。

検査にはいくつか種類があり、目的によって使い分けています。

最初から専門的な検査に進むわけではなく、まずは短時間の検査で様子を確認し、必要な場合だけ詳しい検査に進む、という段階を踏んで行います。

なぜ必要? 何がわかる?

発達には、お子さんそれぞれに得意なところ・ゆっくりなところの「でこぼこ」があるのが普通です。この検査は「全部が遅れているかどうか」を判定するものではなく、「どこが得意で、どこにサポートがあるとよいか」を確認するためのものです。

気になる様子に早めに気づけると、必要なサポートも早く見つかります。「今は困っていることがない」ことを確かめる意味でも役立ちます。

この考え方は、1歳6か月・3歳・5歳の乳幼児健診でも共通しています。健診で行う質問紙や診察も、同じ「まず幅広く確認し、必要な場合に詳しく見る」という流れの一部です。

検査の流れと、そのあとの過ごし方

質問紙を使う検査(M-CHAT-R/Fなど)の場合、一般的には次のような流れになります。

結果その後
心配な点が少ないそれ以上の対応は不要です。ただし年齢によっては、もう少し月齢が上がったころにもう一度確認することがあります。1回の結果だけで「もう大丈夫」と決めつけない仕組みになっています。
もう少し詳しくお聞きしたい点がある担当者から、具体的な場面について改めてお話をうかがいます(フォローアップ面接)。ここで、心配なさそうなことがはっきりする場合も多くあります。
詳しい評価をおすすめする専門の心理士さんなどによる、より詳しい検査や診察につなげます。

「詳しく見てみましょう」「要精査です」とお伝えすることがありますが、これは診断ではありません。もう少し丁寧に様子を見る段階、という意味です。

経過を見ていく場合は、次にいつ・どこで確認するかを具体的にお伝えします。「様子を見ましょう」とだけ言って終わりにすることはありません。もし専門の機関へのご紹介が必要になった場合は、早めに動くほど選べる選択肢が広がりますので、前向きに考えていただければと思います。

こんなときはすぐ受診してください

最初の項目(けいれん・意識の異常)は、通常の発達スクリーニングの流れとは別に、命に関わりうる緊急のサインです。それ以外の項目も、様子を見続けずに早めに医師にお伝えください。

よくあるご質問

Q. 検査で「陽性」「要精査」と言われました。うちの子は自閉スペクトラム症(ASD)なのでしょうか?

A. そうと決まったわけではありません。この種の検査は、見逃しを防ぐために幅広めに拾うように作られており、詳しく調べた結果「心配なかった」というお子さんも少なくありません。「もう少し詳しく見てみましょう」という段階だとお考えください。

Q. 検査の点数だけで、発達がどれくらい遅れているか分かりますか?

A. 点数はあくまで目安の一つです。運動・ことば・人との関わりなど、いくつかの領域ごとの得意・不得意のバランスを見るためのもので、一つの数字だけでお子さんの発達全体を判断することはありません。

Q. 「経過を見ましょう」と言われました。何もしなくてよいですか?

A. 次にいつ・どこで確認するかは具体的にお伝えします。その間に、気になることが増えた、あるいは前にできていたことができなくなった、ということがあれば、次の予定を待たずにご連絡ください。

Q. より詳しい検査は、どこで・誰が行うのですか?

A. 心理士など、専門の訓練を受けた担当者が行います。必要と判断した場合は、院内または連携している専門の機関にご紹介します。

Q. 何歳から検査を受けられますか?

A. 検査の種類によって対象となる年齢はさまざまです(生後まもなくから使えるものもあれば、3歳以降を対象とするものもあります)。お子さんの月齢・年齢に合った検査を選んで行いますので、ご心配な点があればいつでもお声がけください。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。気になることは遠慮なく主治医におたずねください。
※この情報は一般的な教育目的です。個別の診断・治療の代わりにはなりません。/AMPL