かぜのあとに鼻づまりや鼻水が長引くとき、副鼻腔炎(ふくびくうえん)が関わっていることがあります。多くは診察と鼻のケアで落ち着いていきますので、順番に見ていきましょう。
副鼻腔炎とは、鼻の周りの骨の中にある「副鼻腔」という小さな空洞に炎症が起きる病気です。ほとんどは、かぜ(ウイルスによる鼻・のどの炎症)のあとに続けて起こります。
ふつうのかぜと見分けるポイントは、症状の続き方です。①鼻水や日中の咳が10日以上ずっと続いて良くならない、②かぜがいったん軽くなったのに、また熱や鼻水がひどくなる、③39℃以上の高い熱と濃い黄色っぽい鼻水が3日以上いっしょに続く、といった経過のいずれかがあるときに副鼻腔炎を考えます。
診察では、いつから・どんな順番で症状が続いているかを詳しくお聞きし、鼻の中の様子を診て、「軽い」「中くらい」「重い」のおおよその目安で状態を判断します。レントゲンやCTなどの画像検査は、通常は必要ありません。目や頭の症状など、合併症が心配なときだけ検討します。
お薬は診察で決めます。使うかどうか・どのお薬を選ぶかは、症状の経過や重症度、年齢、これまでのアレルギーの有無などを踏まえて判断しますので、ご自宅にある市販薬や他のお子さんのお薬を自己判断で使うことは避けてください。
Q. 抗菌薬(抗生物質)は必ず必要ですか?
A. いいえ。症状が軽い場合は、まず5日間ほど、お薬を使わずに鼻のケアだけで様子を見ることが多いです。自然に良くなるお子さんも少なくありません。良くならない場合に、そのタイミングでお薬を検討します。
Q. 症状が良くなったら、お薬をやめてもいいですか?
A. 自己判断でやめるのはおすすめしません。処方された日数を飲みきることで、しっかり治しきることができます。途中でやめると、ぶり返したり治りにくくなったりすることがあります。
Q. レントゲンやCTの検査は受けなくて大丈夫ですか?
A. 通常は必要ありません。副鼻腔炎の多くは、症状の経過と鼻の中の様子を診るだけで診断・治療方針を決めることができます。目や頭の症状など、合併症が心配なときだけCTなどの検査を検討します。
Q. ふつうのかぜと何が違うのですか?
A. ふつうのかぜはウイルスによるもので、多くは自然に良くなります。副鼻腔炎は、そのかぜの症状が10日以上長引く、いったん良くなってからぶり返す、急に高い熱と濃い鼻水が続く、といった特徴的な経過があるときに考えます。診察でこの経過を確認して判断します。
Q. 保育園・幼稚園・学校はいつから行けますか?
A. 副鼻腔炎そのものは出席停止の対象ではありません。熱が下がり、普段どおり元気に過ごせそうであれば、かぜのときと同じ目安で考えて大丈夫です。園・学校の基準は念のためご確認ください。