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川崎病について

「川崎病」という診断名を聞くと、心配になるかもしれません。ですが、早めに気づいて専門の病院で適切な治療を受ければ、多くのお子さんが元気に回復していく病気です。当院での考え方と、これから先の流れについてまとめました。

これは何?

川崎病は、主に乳幼児期のお子さん(特に5歳未満、なかでも赤ちゃんの時期に多い)に起こる、全身の血管に炎症が起こる病気です。原因はまだはっきり分かっておらず、かぜのように人から人へうつる病気ではありません。

主な症状は次のようなものです。

以前は「熱が5日以上続くこと」が目安とされていましたが、今の考え方では熱が続いた日数にかかわらず、ほかの症状がそろえば早めに疑って調べます。すべての症状がそろわなくても、特に赤ちゃんの場合は症状が出そろいにくいことが分かっているため、少ない症状でも川崎病の可能性を考えて詳しく調べることがあります。

なかでも生後6か月未満の赤ちゃんは、症状が目立ちにくく気づかれにくい一方で、特に注意深く経過を見ていく年齢層でもあります。「まだ症状が少ないから様子を見よう」ではなく、赤ちゃんの場合は少ない手がかりからでも詳しく調べていきます。

どんな病気か

診断は、いくつかの症状の組み合わせと、血液検査・尿検査・心臓の超音波検査(心エコー)・心電図などを合わせて総合的に判断します。

特に注意して確認しているのが心臓の血管(冠動脈)です。炎症の影響でこぶ(瘤)ができることがあるため、心エコーで状態を確認します。はじめの心エコーで異常が見つからなくても、その時点で川崎病の可能性がなくなるわけではなく、必要に応じて繰り返し確認していきます。

川崎病が疑われた時点で、当院では様子を見すぎることなく、速やかに専門の病院(小児循環器の専門施設)へご紹介します。治療(免疫グロブリンの点滴など)は、専門の病院で行うことが一般的です。

お薬は診察で決めます
使うお薬の種類や量は、お子さんの体重・年齢・状態に応じて、専門の医師がそのつど判断します。この資料には一般的な考え方のみを記載し、個別の投与量は記していません。ご不明な点は診察時に遠慮なくお尋ねください。

早い段階で適切な治療を受けることで、心臓の血管にこぶができる割合を大きく下げられることが分かっています。治療をしない場合に比べて、治療後は発生率が大きく低下するとされています。だからこそ、疑った時点でできるだけ早く専門の病院につなぐことを大切にしています。

おうちでのケア・登園/登校の目安

こんなときはすぐ受診してください

よくあるご質問

Q. 川崎病は、まわりの人にうつる病気ですか?

A. いいえ、かぜのように人から人へうつる感染症ではありません。原因はまだはっきりとは分かっていませんが、うつる病気ではないと考えられています。

Q. なぜ、すぐに専門の病院へ紹介されるのですか?

A. 川崎病は、心臓の血管(冠動脈)にこぶができることがある病気です。早い段階で適切な治療を受けるほど、そのリスクを大きく下げられることが分かっているため、疑った時点でできるだけ早く専門の病院につなぐようにしています。

Q. 熱が5日未満でも、川崎病を疑うことがあると聞きました。本当ですか?

A. はい。以前は熱が5日以上続くことが目安とされていましたが、今の考え方では熱が続いた日数にかかわらず、ほかの症状がそろえば早期に疑って調べます。

Q. 熱以外の症状が1つ2つしかありません。それでも川崎病の可能性はありますか?

A. はい、あります。特に赤ちゃん、なかでも生後6か月未満のお子さんは症状がそろいにくく、目立つ症状が少ないまま進むことがあるため、少ない症状でも可能性を考えて詳しく調べることがあります。

Q. BCGの注射あとが赤くなっているのですが、大丈夫でしょうか?

A. 川崎病の症状のひとつとして、BCGの接種あとが赤くなることが知られています。ほかの症状とあわせて診察で確認しますので、気づいたら教えてください。

Q. 治療後、なぜ心エコーの検査をしばらく続けるのですか?

A. 心臓の血管の状態を確認し、こぶができていないか、できていても自然に落ち着いていくかを見守るためです。目安として発症後2〜3週目、6〜8週目、半年〜1年後あたりで確認することが多く、症状が治まったあとも大切な経過観察ですので、指示された受診日にはできるだけお越しください。

Q. 予防接種は、いつから受けられますか?

A. 免疫グロブリンの点滴治療を受けた場合、麻疹・風疹・水痘などの生ワクチンは目安として6か月ほど間隔を空ける必要があります。ただし治療の内容によって具体的な時期は変わりますので、次の予防接種の前に主治医・専門の病院に必ず確認してください。

この資料は一般的な説明です。お子さんごとに判断は変わります。気になることは遠慮なく主治医におたずねください。
※この情報は一般的な教育目的です。個別の診断・治療の代わりにはなりません。/AMPL