予防接種のあとに起こることがある体の反応と、おうちでの気をつけ方をまとめました。ほとんどは心配のいらないものですが、まれに早めの対応が必要な場合もあります。
ワクチンを受けると、体が「これから病気と戦う準備をしている証拠」として、注射した場所が赤くなったり、熱が出たりすることがあります。これを「副反応」と呼びます。多くは数日で自然に治るもので、心配のいらないものです。
ごくまれに、体全体に急な反応が出ることがあり、その場合は早めの対応が必要です。この資料では、①注射した場所の反応、②熱の出方、③まれだけど注意が必要な急な反応(アナフィラキシー・立ちくらみ)について説明します。
注射した場所が赤くなる・腫れる・痛む、というのはとてもよくある反応です。多くのワクチンで見られ、数日のうちに自然に治ります。
ワクチンの種類によって、熱の出やすい時期が違います。
麻しん風しん混合ワクチン(MR)などの「生ワクチン」は、接種した当日ではなく、1週間くらいたった頃、特に7〜10日目に熱が出ることがあります。これはワクチンがしっかり働いているサインで、当日の副反応と違い、驚かなくて大丈夫です。
それ以外の多くのワクチン(五種混合など)では、生ワクチンより早く、接種後1〜2日ごろに熱が出ることが多いです。
注射の緊張や痛みがきっかけで、顔色が悪くなったり、立ちくらみがしたり、まれに一時的に気を失ったりすることがあります。誰にでも起こりうる反応で、横になって休めば自然に良くなります。特に思春期のお子さん(HPVワクチンなど)で起こりやすいことが知られています。
とてもまれですが、接種後数分〜数時間以内に、じんましんや息苦しさなど、体全体の症状が急に出ることがあります。早く気づいて早く対応すればきちんと回復するため、接種後は院内でしばらく時間をおいて様子をみます。院内でこの反応の治療を受けた場合は、当日はいつもより長めに院内で様子をみさせていただくことがあります(どのくらいの時間みるかは、そのときの状態を見て医師が判断します)。
熱をきっかけにけいれんを起こしたことがあるお子さんも、予防接種を受けられます。心配な場合は接種前に主治医にご相談ください。
Q. 熱が出たらすぐ病院に行ったほうがいいですか?
A. 接種当日ではなく、1週間くらいたった頃(特に7〜10日目)に熱が出た場合、多くはワクチンの効果が出ているサインで、心配のいらないものです。ただし、ぐったりしている、水分が摂れない、5分以上けいれんが続くなど気になる様子があれば、すぐにご相談ください。
Q. 注射したところが赤くなって腫れています。大丈夫ですか?
A. 注射した場所の赤み・腫れ・痛みはとてもよくある反応で、数日で自然に治ります。ただし、腫れがどんどん広がる、熱を持って強く痛む場合は診察を受けてください。
Q. 前に予防接種のあと立ちくらみ・気を失ったことがあります。次はどうすればいいですか?
A. 緊張や痛みによる一時的な反応で、多くのお子さんに起こりえます。次回接種の際はスタッフにお伝えください。休む時間を長めにとるなど対応します。
Q. 以前に熱をきっかけにけいれんを起こしたことがあります。予防接種は受けられますか?
A. 熱性けいれんの経験があっても、多くの場合、予防接種は受けられます。むしろ積極的に受けることが勧められています。接種のタイミングやけいれんが起きたときの対応については、事前に主治医とよくご相談ください。
Q. 以前にワクチンでアレルギーのような症状が出たことがあります。
A. とても大切な情報です。次回の接種前に必ず医師にお伝えください。ワクチンの種類や接種方法について、個別にご相談のうえ決めていきます。
Q. アナフィラキシーの治療を受けたあと、家に帰っても大丈夫ですか?
A. 治療で症状が落ち着いたあとも、数時間たってから症状がぶり返すことがあるため、状態を見て院内での観察時間を長めにとることがあります。いつ帰宅できるかは、その日の様子を見て医師が判断します。帰宅後に気になる症状が再び出た場合は、すぐにご連絡・受診してください。
Q. もし副反応で治療や入院が必要になったら、費用はどうなりますか?
A. 予防接種による健康被害で治療が必要になったり、生活に支障が出たりした場合には、国の制度による給付を受けられることがあります。心配な点があれば、いつでも遠慮なくご相談ください(お問い合わせはお住まいの市町村の予防接種担当窓口です)。