虫刺されやあせも、すり傷などをきっかけに、皮膚の細菌が広がってできる、お子さんによくある皮膚の感染症です。夏場の乳幼児〜学童期に多く見られますが、正しいケアで多くは落ち着いていきます。順番に見ていきましょう。
とびひ(正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」)は、細菌が皮膚の表面に感染して起こる病気です。虫刺され・あせも・すり傷などをかいたところから細菌が入り、水ぶくれやジュクジュクした皮膚があちこちに広がっていくことから、飛び火するように移っていく様子にたとえて「とびひ」と呼ばれています。
患部に触れた手やタオルを介して、体の他の部分やきょうだい・お友達にうつることがあります。夏に多く、乳幼児〜学童期のお子さんに多い病気ですが、年齢を問わず起こることもあります。
どちらのタイプかによって、お薬の選び方や治療にかかる期間の見通しが変わってきます。診察でどちらのタイプか、範囲や重さはどの程度かを確認したうえで、方針を一緒に決めていきます。もともと湿疹や乾燥肌のあるお子さんは、皮膚のバリアが弱いぶんとびひになりやすい傾向があります。
Q. きょうだいやお友達にうつりますか?
A. 患部に触れた手やタオルなどを介してうつることがあります。患部を覆う、タオル・寝具を分ける、こまめな手洗いを心がけることで広がりを抑えやすくなります。
Q. プールに入ってもいいですか?
A. 治りきるまではお休みしてください。水そのものでうつるわけではないと考えられていますが、かきむしりによる悪化や、肌が触れ合うことでの拡大が心配されるためです。
Q. どのくらいで治りますか?
A. お薬を正しく使えば、多くは数日〜10日程度で改善に向かいます。かさぶたタイプ(溶連菌によるもの)は、水ぶくれタイプに比べて治療にやや時間がかかることがあります。
Q. 塗り薬だけで治りますか?飲み薬が必要になることもありますか?
A. 範囲が狭く軽い場合は塗り薬だけで良くなることが多いです。範囲が広い、熱がある、塗り薬で数日たっても改善しない、といった場合には飲み薬を検討します。どちらが良いかは診察で判断しますので、心配なときはご相談ください。
Q. 薬のアレルギーがあるのですが、伝えたほうがいいですか?
A. はい、必ず教えてください。これまでに薬で発疹が出た、体調が悪くなったなどの経験があれば、初診時に必ずお伝えください。お薬選びの際の大切な判断材料になります。
Q. うちの子はもともと湿疹(アトピー性皮膚炎)があります。何か注意することはありますか?
A. 湿疹があると肌のバリアが弱く、とびひになりやすい傾向があります。湿疹のケアも並行して続けてください。もし急に痛みを伴う水ぶくれが増えて熱も出てきた場合は、通常のとびひとは違う可能性があるため、様子を見ずにすぐ受診してください。
Q. 保育園・学校の登園許可証は必要ですか?
A. とびひは、医師の意見書や登園届の提出が必須な感染症には含まれていません。ただし園・学校によって独自の運用がある場合もあるため、通っている園・学校にもご確認ください。