おなかの中の空気やうんちの様子を写真のように見る検査です。痛みはなく、数秒で終わります。何のために撮るのか、どんなときに急いで受診すべきかをまとめました。
おなかのレントゲン(腹部単純X線検査)は、体にごく弱い放射線を通して、お腹の中の空気の広がり方やうんち(便)のたまり具合、飲み込んでしまったものの位置などを、白黒の写真のように写しだす検査です。
おなかのレントゲンで確認する主な内容は、次のようなものです。
「レントゲンが正常」だけで安心しきらないでください
便秘の重さや、腸のトラブルの有無は、レントゲン写真だけで正確に測れるものではありません。写真が正常に見えても、症状が続く・悪化するようであれば、診察や追加の検査(超音波など)で改めて確認することがあります。「1回のレントゲンで全部わかる」検査ではないとご理解ください。
Q. レントゲンを撮れば便秘のひどさが正確にわかりますか?
A. 目安にはなりますが、それだけで確定はできません。うんちの回数・硬さ・おなかの張りなど、普段のご様子を診察で伺うことのほうが重要です。写真が正常に見えても、便秘が軽いとは言い切れないことがあります。
Q. レントゲンで異常がなければ、何も飲み込んでいないと言い切れますか?
A. いいえ、言い切れません。ものの種類によってはレントゲンに写りにくいことがあります。何を、いつ、どれくらい口にした可能性があるか、教えていただくことが診断の大事な手がかりになります。
Q. 磁石のおもちゃを1個だけ飲み込んだかもしれません。それでも受診すべきですか?
A. はい、受診をおすすめします。実は2個がくっついて1個に見えているだけ、ということもあるため、レントゲンを2方向から撮って個数をきちんと確認する必要があります。
Q. おなかの中の腸が腸にもぐりこむ「腸重積」が心配なとき、まずレントゲンを撮りますか?
A. いいえ、腸重積が疑われるときにまず行うのは超音波検査(エコー)です。レントゲンは、緊急性の高い所見がないかを確認する補助的な検査として、必要に応じて追加します。
Q. レントゲンの放射線は体に悪くないですか?
A. 1回分の放射線量はごくわずかで、必要な情報が得られる最小限の量で撮影しています。何度も繰り返す場合も、本当に必要なときにだけ、必要な回数に絞って撮影するようにしています。